東京株式(前引け)=急反落、半導体関連中心に売りがかさむ
19日前引けの日経平均株価は前営業日比403円86銭安の3万3129円23銭と反落。前場のプライム市場の売買高概算は8億6150万株、売買代金概算は2兆1250億円。値上がり銘柄数は634、対して値下がり銘柄数は1126、変わらずは75銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は、リスク回避ムードのなかハイテク株を中心に利食い急ぎの動きが顕在化した。日経平均株価は400円あまりの下げとなり前引け時点でほぼ安値引けとなった。3連休明けとなった東京市場だが、前週末に米国株市場がハイテク系グロース株を中心に下落したことで、これに追随する格好で半導体関連などに売りが集中した。ただ、銀行株などが買われたことでTOPIXは朝方高い場面があり、一時年初来高値を上回る場面もあった。なお、前場の売買代金は2兆1000億円台と高水準に膨らんだ。
個別では売買代金トップのレーザーテック<6920>が大きく値を下げたほか、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連の下げが目立つ。ルネサスエレクトロニクス<6723>、イビデン<4062>なども大幅安。ローツェ<6323>は値下がり率トップに売り込まれた。ソフトバンクグループ<9984>も下落。新日本科学<2395>は急落した。半面、川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>など海運株が高く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも上昇した。東洋証券<8614>が値上がり率トップに買われるなど証券株に買いが集まり、リョービ<5851>、淀川製鋼所<5451>なども大幅高に買われた。