NY株式:NYダウは106ドル安、金利高を警戒
米国株式市場は反落。ダウ平均は106.57ドル安の34,517.73ドル、ナスダックは32.05ポイント安の13,678.19で取引を終了した。
NY原油先物価格が続伸し年初来高値を更新したためインフレ再加速懸念が強まり、寄り付き後、下落。その後も、長期金利の上昇も嫌気され売りに拍車がかかり続落した。連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちで引き続き警戒感がくすぶり終日軟調に推移し終了。セクター別では保険やテクノロジー・ハード・機器が上昇した一方で、小売りや半導体・同製造装置が下落した。
ソーシャル・ネットワーキング・サイト運営のピンタレスト(PINS)は10代半ばから上の若者の今後3-5年間にわたる売り上げ増見通しを示し、買われた。クルーズ船運営のロイヤル・カリビアン(RCL)やヘルスケアのCVSヘルス(CVS)はアナリストの投資判断引上げでそれぞれ上昇。エンターテインメントのディズニー(DIS)は今後10年間で600億ドルをパーク・アンド・リゾート部門への投資に向ける計画を発表し、売られた。
コーヒーチェーンのスターバックス(SBUX)やフィットネスクラブを運営するプラネット・フィットネス(PLNT)はアナリストが投資判断を引き下げ、それぞれ下落。オンライン小売りのアマゾン(AMZN)は年末商戦要員として25万人の従業員の採用、物流担当の時給引上げを発表し、下落した。
食品宅配サービスのインスタカートを運営するメープルベア(CART)はナスダック市場で新規株式公開(IPO)を行った。初値は42ドル。IPO価格を上回った。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》