20日の株式相場見通し=一進一退か、FOMC前で様子見ムード
20日の東京株式市場は強弱観対立のなか、前日終値をはさみ一進一退の展開か。前日の欧州株市場は高安まちまちの展開だったが、米国株市場では景気敏感株中心に売りが優勢の地合いとなり、NYダウが100ドルあまりの下落、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も小幅ながらマイナス圏で引けた。WTI原油先物価格が一時1バレル=93ドル台後半まで水準を切り上げる場面があり、インフレ圧力が高まることへの警戒感が上値を重くした。また、米長期金利が一段と上昇したことも買い手控えムードを助長している。20日午後に発表されるFOMCの結果やパウエルFRB議長の記者会見を前に押し目に買い向かう動きは限定的だったが、下値を売り叩くような動きもみられなかった。東京市場では前日に日経平均が一時400円超の下げをみせるなど利益確定を急ぐ動きが観測されたが、半導体関連に売りがかさんだ一方、バリュー株を中心に買い意欲も旺盛で後場は下げ渋った。きょうはFOMC前で積極的な買いは見込みにくいが、高配当・低PBR株は強さを発揮しそうで、9月期末を前に駆け込みでの配当権利取りの動きなどが株価を下支えしそうだ。
19日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比106ドル57セント安の3万4517ドル73セントと反落。ナスダック総合株価指数は同32.051ポイント安の1万3678.186だった。
日程面では、きょうは8月の貿易統計、4~6月期の資金循環統計、8月の首都圏マンション販売、8月の主要コンビニエンスストア売上高、8月の訪日外国人客数など。海外では、9月の中国最優遇貸出金利、8月の英消費者物価指数(CPI)、ブラジル中銀の政策金利発表、FOMCの結果発表とパウエルFRB議長の記者会見など。