海運株への投資資金流入続く、バルチック海運指数が4カ月ぶりの水準を回復
日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など海運大手に根強く投資資金が流入している。郵船は連日の上場来高値更新。前日は軒並み大幅高に買われ、「海運」は業種別騰落率で4%を超える上昇をみせ33業種中で断トツとなった。9月期末を控え、きょうも駆け込みでの配当権利取り狙いの買いが入っているほか、海運市況の底入れを材料視する動きもみられる。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が今月6日以降、急速に上値指向を強めており、週明け18日現在で9連騰を記録、5月18日以来約4カ月ぶりに1400を上回った。中国景気減速が警戒されるなかにあってばら積み船市況が回復傾向を強めていることは、空売り筋の買い戻しを誘発する材料となっているようだ。