ペプドリが反発、米ジェネンテック社と共同研究開発及びライセンス契約締結
ペプチドリーム<4587>が反発している。この日の寄り前、ロシュ・グループ企業である米ジェネンテック社(カリフォルニア)と、複数の新たな創薬ターゲットに対するペプチド-放射性核種複合体(RI-PDC)の創製・開発に関する共同研究開発及びライセンス契約を締結したと発表しており、好材料視されている。
両社は15年12月に複数ターゲットに対する創薬共同研究開発契約を締結して以降、16年にペプドリ独自の総薬開発プラットフォームであるPDPS技術の非独占的ライセンスを実施し、更に18年には両社の創薬共同研究開発の拡大契約を締結するなど協業関係にあった。今回の契約によりペプドリはPDPSを用いて、RI-PDCの創製を目的としてジェネンテック社が選定する創薬ターゲットに対するペプチド候補化合物の同定・最適化を実施するとしている。契約に基づき、ペプドリはジェネンテック社から契約一時金として4000万ドルのほか、開発、承認、販売マイルストーンフィーとして10億ドルを受け取る可能性がある。更に製品化後は日本国外における正味売上高に応じて段階的に比率が定められた売り上げロイヤルティーを受け取る権利を有しているという。なお、同件による影響は23年12月期業績予想に織り込み済みとしている。