株価指数先物【引け後】 リバランス中心だが調整一巡感が意識されやすい

市況
2023年9月20日 18時14分

大阪12月限

日経225先物 32890 -150 (-0.45%)

TOPIX先物 2389.0 -23.5 (-0.97%)

日経225先物(12月限)は前日比150円安の3万2890円で取引を終了。寄り付きは3万3070円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万3055円)にサヤ寄せする格好から、小幅に反発して始まった。ただし、寄り付きを高値に軟化すると、前場中盤にかけて3万2930円まで売られた。その後3万2950円~3万3000円辺りで保ち合い、一時3万3060円とプラスに転じる場面も見られたが買いは続かず、前場終盤にかけて3万2900円まで下げ幅を広げた。後場の取引開始直後に3万2830円まで売られ、売り一巡後は3万2850円~3万2890円辺りでの底堅さが見られたが、終盤にかけてレンジを下放れ、一時3万2780円まで下落した。

日経225先物は後場の終了間際にオーバーシュート気味に下げる場面が見られたが、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を控えて、持ち高調整のトレードが中心であったとみられる。ボリンジャーバンドの+1σを一時下回ったものの、終値では同バンドを上回っており、サポートとして機能した形となり、短期的な調整一巡感も意識されてきそうだ。

昨日はハイテク株が軟調な半面、バリュー株の強さが目立っていたが、本日は明らかにリバランスの動きであった。NT倍率は先物中心限月で13.76倍に上昇しており、前日の低下部分を概ね埋める格好だった。今晩のFOMCの結果、その後の日銀の金融政策決定会合を受けて、いったんはNTショートの巻き戻しが強まる可能性はあるが、9月期末の配当志向の物色も意識されやすく、新たにポジションを組成する動きについては見極めが必要であろう。

日経225先物はボリンジャーバンドの+1σと+2σのレンジ内で推移しており、トレンドに沿った流れからは、リバウンドを狙ったロング対応になろう。+1σで底堅さがみられるようだと、3万3000円処での攻防を経て、+2σが位置する3万3500円辺りをターゲットにリバウンドを強めてくる展開が意識されそうだ。

一方で、+1σは3万2900円辺りまで上昇してきており、同バンドを再び下回ってくるようだと、25日、75日移動平均線が推移している3万2300円~3万2400円辺りをターゲットとしたショートが強まりやすい。まずはFOMCの結果とパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見を受けた、アルゴリズム発動による初動の反動を狙った短期トレードに向かわせよう。

手口面では、日経225先物はABNクリアリン証券が1605枚、大和証券が1218枚、野村証券が854枚、BNPパリバ証券が647枚、SBI証券が629枚の買い越しに対して、モルガンMUFG証券が1487枚、ビーオブエー証券が1120枚、HSBC証券が885枚、バークレイズ証券が847枚、ソシエテジェネラル証券が541枚の売り越しだった。

TOPIX先物は、野村証券が4405枚、バークレイズ証券が2855枚、ソシエテジェネラル証券が2839枚、BNPパリバ証券が1291枚、ABNクリアリン証券が665枚の買い越しに対して、シティグループ証券が4218枚、SMBC日興証券が3539枚、UBS証券が1982枚、ドイツ証券が1275枚、ゴールドマン証券が1101枚の売り越しだった。

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