テイシャ・ジーンが下落 遺伝子治療の開発中止 アステラスもライセンス取得を放棄=米国株個別
(NY時間10:09)
テイシャ・ジーン<TSHA> 3.14(-0.12 -3.68%)
遺伝子治療のテイシャ・ジーン・セラピーズ<TSHA>が下落。FDAからのフィードバックを受けて、希少な神経変性疾患に対する遺伝子治療プログラム「TSHA-120」の開発を中止した。生物製剤承認申請のための試験デザインの実現可能性に課題があるとしている。
また、今回の決定を受けて日本のアステラス製薬<4503>が、子会社を通じて同社と締結した「TSHA-120」の独占的ライセンスを取得するオプションを行使しないことを決定した。
経営陣は同プログラムのさらなる開発を可能にするために、戦略的オプションを追求する予定だとしている。
【企業概要】
中枢神経系の単一遺伝子疾患に焦点を当てた、アデノ随伴ウイルスベースの遺伝子治療の開発と商品化に、大学と提携で取り組む医薬品会社。神経変性疾患GM2ガングリオシドーシスの治療薬候補であるTSHA-101や、神経発達障害レット症候群、SLC6A1ハプロ不全障害などの治療法を開発する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美