前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
■IRジャパン <6035> 1,806円 (-500円、-21.7%) ストップ安
東証プライムの下落率トップ。アイ・アールジャパンホールディングス <6035> [東証P]がストップ安。前週末22日の取引終了後、未定としていた中間配当予想について、15円とすると発表した。前期の中間配当に比べ30円の減配の見通しとなり、嫌気されたようだ。期末配当予想は引き続き未定とした。また、同じく未定としていた24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結業績予想について、売上高が前年同期比2.6%減の30億円、最終利益が同49.4%増の5億2000万円になる見通しだと開示した。通期の業績予想は業務の特性上、現時点で合理的に算出することが困難として、公表していない。
■三菱UFJ <8306> 1,297.5円 (-33.5円、-2.5%)
三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]が3日ぶりに反落。そのほか、三井住友フィナンシャルグループ <8316> [東証P]などメガバンクが軟調なほか、地銀株もほぼ全面安商状に売り込まれた。前週末の日銀金融政策決定会合では金融緩和策の現状維持を決定、会合後の植田日銀総裁の記者会見でもマイナス金利解除に慎重な姿勢を明示、ハト派色の強い内容となった。これを受けて先回り的に買われていた銀行セクターは売りに押される形となったようだ。配当権利取り狙いの短期資金も入っているが、利回りはここ最近の株価上昇で3%台まで水準を切り下げており、押し目に積極的に買い向かう動きは限定的となった。
■戸田建 <1860> 820.9円 (-15.1円、-1.8%)
戸田建設 <1860> [東証P]が続落。前週末22日の取引終了後、同社が長崎県五島市沖で開発を行っている洋上風力発電所について、運転開始時期を従来予定の24年1月から26年1月に延期すると発表したことが嫌気された。製作中の風車2基で不具合が発生したことを受けて、既に設置済みの3基についてもうち1基を陸揚げして浮体構造部を検証し、そのうえで残りの風車2基について判断するとしたことが要因としている。
※25日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース