26日の株式相場見通し=売り買い交錯、円安追い風も上値重い展開か
26日の東京株式市場は売り買い交錯のなか方向感の見えにくい地合いで、日経平均株価は前日終値を挟み一進一退の展開か。前日の欧州株式市場が中国景気減速に対する警戒感やドイツの9月のIfo企業景況感指数が低下したことなどが嫌気され、全面安商状に売られた。米国株市場の方は相対的に底堅さを発揮し、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに小幅上昇して引けたものの、NYダウはマイナス圏で推移する時間帯が長かった。前の日まで4営業日続落し660ドルあまり下落していたことで自律反発狙いの買いが入ったが、FRBによる金融引き締めが長期化することへの懸念が上値を重くしている。これを受けて東京市場でも上値を積極的に買い進む動きは見込みにくい。ただ、日銀の金融緩和姿勢に足もとでは変化がみられないことで、外国為替市場でドル高・円安が進んでいることは輸出セクター中心に追い風となりやすく、下値抵抗力も発揮しそうだ。また、権利付き最終日をあす27日に控え、駆け込みでの配当権利取り狙いの買いが全体相場を支える地合いが想定される。
25日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比43ドル04セント高の3万4006ドル88セントと5日ぶり反発。ナスダック総合株価指数は同59.513ポイント高の1万3271.320だった。
日程面では、きょうは8月の企業向けサービス価格指数、9月の月例経済報告など。海外ではハンガリー中銀の政策金利発表、7月の米S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、9月の米消費者信頼感指数、8月の米新築住宅販売件数など。