エニマインドは急反発、株式売り出しも今期税引き前は一転増益見通しでサプライズ
AnyMind Group<5027>が急反発し、1000円台に乗せた。25日の取引終了後に既存株主による株式の売り出しを発表した一方で、23年12月期の連結業績予想の上方修正も開示した。税引き前利益は減益予想から一転して、増益の見通しとなったほか、最終利益予想も大幅に引き上げた。業績の上振れが好感されたほか、株式の流動性向上による中期的な株高を期待した買いも入ったようだ。
同社は今期の売上収益をこれまでの327億4400万円から332億9300万円(前期比34.3%増)に、税引き前利益を2億7800万円から4億5000万円(同38.0%増)に、最終利益を8400万円から2億2700万円(同5.0%減)に、それぞれ見通しを引き上げた。生産性の改善などが寄与するほか、EC支援サービスを提供するインドネシア企業の完全子会社化や、法人税等の想定額が想定よりも少なくなる見込みとなった影響も業績予想に織り込んだ。
あわせて既存株主による445万2200株の売り出しと、上限66万7800株のオーバーアロットメントによる売り出しを発表した。浮動株比率を高め、投資家層の拡大につなげる。売出価格は10月3日から10日までの間のいずれかの日に決める。