株価指数先物【引け後】 米政府機関の閉鎖リスクが神経質にさせる

市況
2023年9月26日 18時12分

大阪12月限

日経225先物 32080 -400 (-1.23%)

TOPIX先物 2351.0 -13.5 (-0.57%)

日経225先物(12月限)は前日比400円安の3万2080円で取引を終了。寄り付きは3万2460円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万2465円)にサヤ寄せする格好から小動きで始まった。直後に付けた3万2480円を高値に下へのバイアスが強まり、前場中盤にかけて3万2160円まで下げ幅を広げた。売り一巡後に3万2270円まで買い戻される場面も見られたが、前場終盤にかけて再び売られ、ランチタイムで3万2130円まで下落した。後場は3万2130円~3万2200円処で保ち合い、現物の大引け後に持ち高調整の動きが強まり、3万2080円と本日の安値で取引を終えた。

日経225先物は小動きで始まった後は、ショート優勢の展開となった。米長期金利の上昇が警戒されるなか、米政府機関の閉鎖リスクが高まっていることも投資家心理を神経質にさせた。指数インパクトの大きい東京エレクトロン <8035> [東証P]やファーストリテイリング<9983> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]などの下げが指数の重荷となっている。一方、業種別指数では海運、銀行、保険、パルプ・紙が値上がり上位だったことから、配当志向の物色に向かわせたとみられ、相対的にTOPIX優位の展開だった。また、日経平均株価の定期入れ替えに伴うリバランスの影響もあったと考えられる。

そのほか、明日は中間期末の権利付き最終日となるが、その後はヘッジ対応に伴う「配当再投資」の需給が意識されやすい。ただし、市場関係者の間では、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が株式比率を引き下げるため、配当再投資は行わないのでは、といった見方が話題となったようだ。そのため、配当再投資を想定した押し目待ちのロングは入りづらく、より下へのバイアスを強める一因になったとの見方もされていた。

日経225先物はボリンジャーバンドの-1σに接近しており、ナイトセッションでは一時3万1970円まで売られ、同バンドまで下げてきた。グローベックスのNYダウ先物は180ドル安、ナスダック100先物が90ポイントほど下落して推移しており、短期的なショートを誘いそうである。

なお、NT倍率は先物中心限月で13.64倍に低下し、先週末に付けた安値にツラ合わせしてきた。リバランスに伴う商いが中心であり、スプレッド狙いのトレードは入りづらいが、1月安値の13.62倍を下回ってくるようだと、瞬間的にNTショートが入りやすいと考えられる。

手口面では、日経225先物はSBI証券が1238枚、みずほ証券が570枚、ビーオブエー証券が415枚、日産証券が366枚、UBS証券が319枚の買い越しに対して、ソシエテジェネラル証券が1146枚、JPモルガン証券が880枚、三菱UFJ証券が577枚、HSBC証券が386枚、ABNクリアリン証券が300枚の売り越しだった。

TOPIX先物は、野村証券が3765枚、みずほ証券が2064枚、SMBC日興証券が977枚、ABNクリアリン証券が702枚、BNPパリバ証券が665枚の買い越しに対して、バークレイズ証券が2587枚、ゴールドマン証券が1466枚、JPモルガン証券が1325枚、モルガンMUFG証券が1120枚、ソシエテジェネラル証券が906枚の売り越しだった。

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