NY株式:NYダウは388ドル安、金利高やドル高を警戒
米国株式市場は反落。ダウ平均は388.00ドル安の33,618.88ドル、ナスダックは207.71ポイント安の13,063.61で取引を終了した。
ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が年内あと1回の利上げの必要性に言及したほか、JPモルガンのダイモン最高経営責任者(CEO)が金利が7%まで上昇するリスクを警告したため金利高を警戒した売りに寄り付き後、下落。その後発表された9月消費者信頼感指数や8月新築住宅販売件数が予想を下回ったためスタグフレーション懸念も強まり、一段安となった。金利の上昇に連れハイテクも弱く、また、ドル高も企業の収益を損なうとの懸念にさらに売りが加速し、終盤にかけ下げ幅を拡大し、終了。セクター別では小売りや公益事業が下落した。
ポテトチップスなどのスナック製造会社のUTZブランズ(UTZ)やオンラインギャンブルを運営するドラフトキング(DKNG)はアナリストが投資判断を引上げそれぞれ上昇。オンライン小売りのアマゾン(AMZN)はオンライン価格を暴騰させていると反トラスト違反の疑いで連邦取引委員会(FTC)が17州と共同で同社を提訴したとの報道を嫌気し、大幅下落した。電気自動車(EV)メーカーのテスラ(TSLA)は、中国製のEVが欧州連合(EU)の補助金調査の対象となるとの関係者の話が報じられ、下落。
会員制倉庫型卸売り・小売会社コストコホールセール(COST)は取引終了後に四半期決算を発表。結果は予想を上回ったが、時間外取引で利食いと見られる売りが先行している。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》