話題株ピックアップ【夕刊】(1):日本オラクル、ブシロード、サイボウズ
■日本オラクル <4716> 11,220円 +1,150 円 (+11.4%) 本日終値
日本オラクル<4716>が大幅高。26日の取引終了後に6~8月期(第1四半期)決算を発表。売上高が前年同期比12.5%増の573億7200万円、営業利益が同14.4%増の184億6800万円と2ケタ増収増益で着地しており、これを好感した買いが入った。企業の底堅いIT投資を背景にクラウドサービスが大きく伸びたほか、ライセンスサポートも堅調に推移。売上高と各利益は第1四半期として過去最高を達成した。なお、通期見通し(2~6%増収)に変更はない。
■ブシロード <7803> 563円 +53 円 (+10.4%) 本日終値
ブシロード<7803>が急反発。26日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を180万株(発行済み株数の2.53%)、または10億円としており、取得期間は10月2日から来年2月29日まで。株価水準や手元資金、経営環境などを総合的に勘案し、積極的な自社株の取得が株主価値の向上に寄与すると判断したという。
■サイボウズ <4776> 2,055円 +121 円 (+6.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位
サイボウズ<4776>が切り返し急。業務効率化に向けたクラウドサービスを展開する同社は26日の取引終了後に8月の月次業績を発表した。売上高は前年同月比14.2%増の21億3500万円と増収基調を維持。営業利益は同52.4%増の5億6000万円と大幅な増益となった。直近では米長期金利の上昇警戒が高PER(株価収益率)のグロース株には重荷となっており、同社株も寄り付き直後は安く始まった。ただ業績そのものは拡大基調にあるとの見方は多く、9月22日に年初来安値を更新したことにより、押し目を待つ投資家の資金が流入したようだ。8月のクラウド関連事業は売上高が同18.7%増の18億9400万円と、増収を続けた。
■ENECHANGE <4169> 1,137円 +31 円 (+2.8%) 本日終値
ENECHANGE<4169>は3日ぶりに反発。午後1時30分ごろ、アイデミー<5577>とグリーントランスフォーメーション(GX)人材の育成支援で業務提携したと発表しており、好材料視された。アイデミーが提供するGX人材育成のためのオンライン学習サービス「Aidemy GX」に、エネチェンジの脱炭素テック企業としてのGXに関する専門性を組み合わせることで、GX人材育成のためのリスキリング(学び直し)を支援するという。また今後は、共同でGXリーダー・専門人材向けのコンテンツ開発や、制度改変にも追随する最新の情報を学べるセミナー、GX人材活躍のためのプラットフォームや体制構築などを実施する計画だ。
■NJS <2325> 3,045円 +73 円 (+2.5%) 本日終値
NJS<2325>が反発。26日の取引終了後、東京都新宿区に保有する賃貸不動産の売却に伴い、23年12月期第3四半期業績に固定資産売却益10億5000万円を特別利益として計上すると発表したことが好材料視された。なお、通期業績への影響は、他の要因も含めて現在精査中としている。
■大東建託 <1878> 16,190円 +355 円 (+2.2%) 本日終値
大東建託<1878>が反発した。大和証券が26日、大東建のレーティングを「2(アウトパフォーム)」から「1(買い)」に引き上げた。目標株価は1万6000円から1万8610円に増額している。建設受注単価の値上げ効果により、今後は完成工事総利益率の改善フェーズが続くと予測。中期経営計画の最終年度として、今期のROE(自己資本利益率)20%に向けた施策発表の可能性もあるとみる。
■ニフコ <7988> 3,978円 +80 円 (+2.1%) 本日終値
ニフコ<7988>が7日ぶりに反発。SMBC日興証券は26日、同社株の目標株価を4600円から5000円に引き上げた。投資評価「1」は継続した。電気自動車(EV)やADAS(先進運転支援システム)分野での単価上昇力が、利益成長に向けた強みとなるとみている。主に国内での台当たり搭載金額の好調な推移や北米で売上構成が高いホンダ<7267>向け生産回復を踏まえ、24年3月期の連結営業利益は従来予想400億円から430億円(会社予想380億円)に増額した。また、国内での台単価成長や収益改善を見込み、25年3月期の同利益の予想も449億円から462億円に修正している。
■石油資源開発 <1662> 5,790円 +100 円 (+1.8%) 本日終値
石油資源開発<1662>や出光興産<5019>がしっかり。26日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の11月限が前日比0.71ドル高の1バレル=90.39ドルと上昇した。サウジアラビアが12月まで自主減産を継続する姿勢を示すなど需給逼迫が続くことを背景に原油価格は90ドル台での高止まり状態となっている。これを受け、石油関連株の一角に買いが流入している。
■リョーサン <8140> 4,480円 +65 円 (+1.5%) 本日終値
リョーサン<8140>が4連騰。旧村上ファンド系の投資会社であるシティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)の保有割合が8.62%から9.35%に上昇したことが26日の取引終了後、財務省に提出された変更報告書で判明し、これを思惑視した買いを誘った。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」とする。報告義務発生日は9月19日。
■セーフィー <4375> 797円 +11 円 (+1.4%) 本日終値
セーフィー<4375>がしっかり。この日の午前中、澁澤倉庫<9304>が同社のクラウド録画カメラを導入し運用を開始したと発表しており、好材料視された。ウェアラブルを含むクラウドカメラ約30台により、倉庫内作業における業務プロセスをリアルタイムに可視化し作業進捗を把握するとしており、荷物に滞留がないよう機動的にラインへの荷物の投入や人員配置をコントロールするほか、記録された映像データの解析により、作業動線の更なる改善などにも活用する。また、入出庫のトラック誘導においても、トラックバースの状況をリアルタイムで捉えたクラウドカメラを活用し、適切なトラック誘導と荷積み・荷降ろし作業準備により、トラックの待機時間削減にもつなげるとしている。
株探ニュース