日東精がカイ気配スタート、PBR1倍超への対応方針を評価
日東精工<5957>がカイ気配スタート。27日の取引終了後、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応方針を発表しており、これを評価した買いが集まった。PBR(株価純資産倍率)が1倍を下回る状況にあるなか、財務戦略として、25年12月期までの中期経営計画期間を対象に、1株18円を下限とした配当維持または増配を行う累進配当を導入する。余剰資金の変動に応じた機動的な自己株式取得を実施する方針も示した。25年12月期にPBR1倍以上を目指す。
同社が2月に公表した中期経営計画では、25年12月期に売上高を600億円(22年12月期実績は440億2100万円)、営業利益を51億6000万円(同29億3100万円)に伸ばす目標を掲げた。ROIC(投下資本利益率)は8.0%以上(同5.7%)、ROE(自己資本利益率)は9.0%以上(同6.1%)を目指す。今後、中期計画の戦略と連動させてPBR1倍割れの状況に対処していく方針だ。