株価指数先物【引け後】 想定の需給イベントながら、8月安値水準が視野に

市況
2023年9月28日 18時20分

大阪12月限

日経225先物 31850 -300 (-0.93%)

TOPIX先物 2340.0 -18.0 (-0.76%)

日経225先物(12月限)は前日比300円安の3万1850円で取引を終了。寄り付きは3万2050円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万2100円)にサヤ寄せする形で売りが先行した。その後、3万1980円まで売られた後は3万2000円を上回って推移し、前場中盤には一時3万2160円とプラスに転じる場面も見られた。しかし、前場終盤にかけて下へのバイアスが強まり、ランチタイムで3万1670円まで急落した。後場は買い戻しが入り下げ幅を縮めたものの、3万1960円と節目の3万2000円には届かず、終盤にかけて再び軟化する格好だった。

日経225先物は売り先行で始まった後に一時プラスに転じたが、日経平均株価構成銘柄の定期入れ替えに伴うリバランスや年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の株式配分比率の調整を巡る思惑からロングの動きは限られた。ボリンジャーバンドの-1σを再び下回り、-2σが位置する3万1550円辺りに接近している。明日も需給要因の影響を受けることになるが、想定されている需給イベントとはいえ、-2σを下回ってくるようだと、8月18日に付けた3万1000円までの調整が警戒されてきそうだ。

また、一目均衡表では雲下限を割り込んできている。雲下限は上向きで推移しており、これに沿ったリバウンドの可能性はあるものの、明確に下放れてくる形状となれば下方シグナルの発生となる。多くのテクニカルシグナルが陰転しており、ショートからのエントリーに向かわせやすいだろう。そのため、-2σ辺りを中心としたオプション権利行使価格の3万1000円から3万2000円でのレンジ推移を想定しておきたい。

なお、NT倍率は先物中心限月で13.61倍に低下した。一時13.55倍まで切り下がる動きを見せており、1月16日安値の13.62倍を下回った。リバランスを狙った先回り的なNTショートの巻き戻しはありそうだが、底入れからのNTロングへのシフトには、もうしばらく見極めが必要になりそうだ。

手口面では、日経225先物はABNクリアリン証券が2538枚、野村証券が2052枚、三菱UFJ証券が1321枚、みずほ証券が1219枚、SMBC日興証券が1023枚の買い越しに対して、ゴールドマン証券が2363枚、ソシエテジェネラル証券が1950枚、ビーオブエー証券が1887枚、バークレイズ証券が1704枚、日産証券が759枚の売り越しだった。

TOPIX先物は、SMBC日興証券が9096枚、三菱UFJ証券が5512枚、みずほ証券が3647枚、野村証券が2393枚、ゴールドマン証券が2251枚の買い越しに対して、バークレイズ証券が6990枚、ソシエテジェネラル証券が4891枚、シティグループ証券が2671枚、ビーオブエー証券が1950枚、SBI証券が1858枚の売り越しだった。

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