マイクロンが決算受け下落 業界全体の不振が依然重くのしかかっていることを示唆=米国株個別

材料
2023年9月28日 22時46分

(NY時間09:36)

マイクロン<MU> 64.63(-3.59 -5.26%)

マイクロン・テクノロジー<MU>が下落。前日引け後に6-8月期決算(第4四半期)を発表し、売上高が予想を上回ったほか、1株損益の赤字も予想ほどは膨らまなかった。

ただ、株価はネガティブな反応。第1四半期のガイダンスで1株損益の赤字見通しが予想以上の拡大を見込んだほか、粗利益率もプラス予想に対してマイナスを見込んだ。業界の不振が依然として重くのしかかっていることを示し、投資家の楽観論が時期尚早の可能性を示唆している。

同社のメヘロトラCEOは「人工知能(AI)がデータセンターから裾野まで普及するにつれて、2025年には業界のアドレス可能な総市場の売上高は過去最高を記録することを期待している。今年の業績は、需要増加と規律ある供給によって2024年の回復期待が具体化する中で、われわれを有利に位置づけるものだ」と述べた。

アナリストは「見通しが予想を若干下回る内容で、供給過剰はなお続くものの、状況は改善しつつある。ただ、同社は非常に規律正しい企業ではあるが、業界全体としてゴルディロックス・シナリオが実現するとは思えない。価格は改善しているものの、構造的な不均衡はなお残っている」と述べた。

(6-8月・第4四半期)

・1株損益(調整後):-1.07ドル(予想:-1.48ドル)

・売上高:40.1億ドル(予想:39.3億ドル)

・粗利益率(調整後):-9.1%(予想:-10.2%)

・営業キャッシュフロー:2.49億ドル(予想:11.7億ドル)

(9-11月・第1四半期見通し)

・1株損益(調整後):-1.00~-1.14ドル(予想:-0.96ドル)

・売上高:42~46億ドル(予想:42.1億ドル)

・粗利益率(調整後):-2~-6%(予想:+0.66%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.