前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2023年9月29日 5時20分

■大紀ア <5702>  1,321円 (-159円、-10.7%)

東証プライムの下落率トップ。大紀アルミニウム工業所 <5702> [東証P]が急反落。27日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想を下方修正したと発表した。最終利益の見通しはこれまでの72億8000万円から27億1000万円(前期比72.1%減)に引き下げており、見切り売りを促した。売上高の見通しは3009億円から2688億円(同1.6%減)に見直した。上期(4-9月)において、製品と原料の価格差(スプレッド)が縮小し、業績が計画を下振れる見込みとなった。保有する有価証券の売却益を計上するものの補えず、下期は海外におけるスプレッドの縮小が見込まれるため、影響を業績予想に織り込んだ。

■FPG <7148>  1,341円 (-145円、-9.8%)

東証プライムの下落率2位。FPG <7148> [東証P]が急反落。そのほか、ノエビアホールディングス <4928> [東証P]、MTG <7806> [東証G]といった9月期決算銘柄に安いものが目立った。28日28日は9月期末の配当と株主優待の権利落ち日にあたることから、処分売りの動きが優勢となったようだ。ディア・ライフ <3245> [東証P]、エスケーエレクトロニクス <6677> [東証S]なども下落した。

■JAL <9201>  2,932.5円 (-86.5円、-2.9%)

日本航空 <9201> [東証P]が反落。そのほか、ANAホールディングス <9202> [東証P]もそろって反落。東証の業種別指数で空運業は下落率でトップとなった。27日のニューヨーク市場で原油先物相場が上昇し、WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物となる11月限は前日26日比3.64%高の1バレル=93.68ドルで取引を終えた。取引時間中には中心限月として昨年8月以来の高値水準となる94ドル台に乗せる場面があった。受け渡し地点である米オクラホマ州クッシングの在庫水準が低下したことなどが背景にある。原油相場の一段の上昇を受け、空運株に対しては運航コストの上昇を懸念した売りが出たようだ。

■MS&AD <8725>  5,668円 (-141円、-2.4%)

MS&ADインシュアランスグループホールディングス <8725> [東証P]が3日ぶりに反落。そのほか、東京海上ホールディングス <8766> [東証P]、SOMPOホールディングス <8630> [東証P]が軟調に推移した。28日付の日本経済新聞朝刊は、「損害保険大手4社が企業向け保険料を事前調整していた問題で、独占禁止法の趣旨に反する不適切な行為があった取引先の数が少なくとも計100社超にのぼることが27日、分かった」と報じた。今後の事業や収益への影響を懸念した売りが膨らんだ。報道によると、金融庁から保険業法に基づく報告徴求命令を受けたのは、東京海上日動火災保険と損害保険ジャパン、三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険。保険契約を各社が分担して引き受ける共同保険において、保険料の事前調整を含めて4社が不適切な行為をしていた疑いのある案件数が、調査の進展に伴って増加したという。4社は29日までに金融庁に報告書を提出すると伝えている。

※28日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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