NY株式:NYダウは116ドル高、金利やドルの上昇一服で安心感
米国株式市場は上昇。ダウ平均は116.07ドル高の33,666.34ドル、ナスダックは108.43ポイント高の13,201.28で取引を終了した。
10年債利回りが16年ぶり高水準に達したため警戒感から売られ、寄り付き後、下落。その後、4-6月期の国内総生産(GDP)や個人消費の確定値の伸びが予想を下回ったため連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ長期化観測も後退し金利低下に伴い買戻しに拍車がかかり、相場は上昇に転じた。ハイテクも買われ、プラス圏で終了。セクター別では自動車・自動車部品や半導体・同製造装置が上昇した一方で、公益事業が下落した。
在宅フィットネス事業を展開するペロトン・インタラクティブ(PTON)はヨガアパレルのルルレモン(LULU)とフィットネスコンテンツを巡り5年間の業務提携で合意したと発表し、上昇。ルルレモン(LULU)は軟調となった。配車サービスのウーバーテクノロジー(UBER)は新最高財務責任者(CFO)として、半導体メーカー、アナログ・デバイセズでCFOを務めたマヘンドララジャ氏の採用を発表し、買われた。
中古車販売のカーマックス(KMX)は四半期決算で高いローン金利が重しとなり売り上げが低迷したため調整後の1株利益が予想を下回り、下落。ITサービスを提供するアクセンチュア(ACN)は四半期決算で発表した売り上げ見通しが予想を下回り、下落。半導体メーカーのマイクロン・テクノロジー(MU)は昨日引け後に発表した四半期決算でパソコンやスマートフォーンの需要低迷が影響することを理由とし損益見通しが市場の予想を上回る赤字となったことに失望し、下落した。
スポーツ用品メーカ―のナイキ(NKE)は取引終了後に決算を発表。1株利益が予想を上回り、時間外取り引きで上昇している。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》