話題株ピックアップ【昼刊】:JCRファ、弁護士COM、インバウンド関連

注目
2023年9月29日 11時54分

■JCRファーマ <4552>  1,537円  +161 円 (+11.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ

JCRファーマ<4552>がカイ気配スタートで急騰。28日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想を上方修正したと発表した。最終利益の見通しは38億円から73億円(前期比93.5%増)に引き上げた。また、経常利益は減益予想から一転して増益を見込んでおり、ポジティブ視されたようだ。売上高の見通しは369億円から454億円(同32.2%増)に見直した。遺伝子組み換え天然型ヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト」が大きく伸び、「イズカーゴ」や「テムセル」を含む主力製品の販売も予想を上回る見込みとなった。同時にJCRファはライソゾーム病の一種であるムコ多糖症3B型を対象疾患とする治療薬「JR-446」について、メディパルホールディングス<7459>との海外における事業化についての実施許諾契約と、日本における共同開発・商業化契約の締結について決めたと発表した。

■FPパートナー <7388>  3,545円  +220 円 (+6.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位

FPパートナー<7388>は急反発。同社は主に生命保険業界を対象に個人及び法人向けの保険代理業、金融商品仲介などを手掛けている。営業人員の強化などで顧客の新規開拓が進んでおり業績は好調で、23年11月期最終利益は前期比6割増の37億7900万円予想と大幅な伸びを見込む。好業績を背景に株主還元にも積極的に取り組んでいるが、28日取引終了後、株主優待制度の拡充を発表した。基準日に11月末を新設し、クオカード3000円分の贈呈回数を年2回に増やすというもので、これが株価を強く刺激する格好となっている。

■弁護士ドットコム <6027>  4,945円  +230 円 (+4.9%)  11:30現在

弁護士ドットコム<6027>が大幅高。28日の取引終了後、人工知能(AI)を搭載した弁護士用書籍検索サービス「弁護士ドットコムLIBRARY AIアシスタント(α版)」の提供を同日から始めると発表。これが買い材料視されている。同サービスでは、ユーザーが文章形式で質問を投げかけると、AIがキーワードや文脈を理解して関連する書籍のページを見つけ出して表示する。また、AIが複数の書籍をベースに論点を整理し、そのサマリーも自動生成するという。サービスの開発にあたっては、PKSHA Technology<3993>から技術支援を受けた。

■住友ベークライト <4203>  6,521円  +235 円 (+3.7%)  11:30現在

住友ベークライト<4203>が反発している。28日の取引終了後、10月31日付で自社株271万1500株(発行済み株数の5.47%)を消却すると発表しており、好材料視されている。なお、消却後の発行済み株数は4687万8978株となる予定だ。

■アスクル <2678>  1,927円  +68 円 (+3.7%)  11:30現在

アスクル<2678>が急動意、一時5.3%高の1958円まで上値を伸ばす場面があった。オフィス用品通販の最大手で、約45%の株式を保有する筆頭株主のZホールディングス<4689>と協業して個人向けeコマース事業に注力している。24年5月期は営業利益段階で前期比13%増の165億円を見込んでいる。足もとの業績についても、28日取引終了後に発表した9月の単体売上高が前年同月比6.9%増と3カ月ぶりに前年実績を上回ったことで安心感が浮上している。株価はマドを開けて上放れ一気に25日移動平均線の上に頭を出しており、目先上昇トレンド転換を示唆している。

■ウェルスナビ <7342>  1,259円  +41 円 (+3.4%)  11:30現在

ウェルスナビ<7342>が3日続伸。28日の取引終了後、楽天証券と楽天投信投資顧問の2社との間で業務提携に向けた基本合意書を締結したと発表。これが手掛かりとなっている。合意書締結は25日付。業務提携では、ウェルスナビが提供している世界水準の資産運用や顧客サポートを投資信託商品で実現することを目指す。投資信託商品は楽天投信投資顧問が組成し、新しいNISA制度に対応して楽天証券のNISA口座を使う顧客などに提供する。提供開始は来春の予定。

■三越伊勢丹 <3099>  1,722円  +32.5 円 (+1.9%)  11:30現在

百貨店やホテルなどインバウンド関連株が高い。きょう29日から中国で国慶節(建国記念日)を含む大型連休が始まった。中国人訪日客の動向を巡っては原発処理水の放出を巡る日中関係悪化の影響が懸念されているが、直近の報道では中国から日本への旅客便が満席状態にあることや中国人の間で日本が人気の旅行先であることが伝わっている。きょうの株式市場では、中国人客の回復期待を背景にインバウンド株が物色されている。百貨店の三越伊勢丹ホールディングス<3099>のほか、ホテル株の共立メンテナンス<9616>やABホテル<6565>、シー・ヴイ・エス・ベイエリア<2687>が上昇。羽田空港の旅客ターミナルを運営する日本空港ビルデング<9706>、Wi-Fiレンタルサービスを手掛けるインバウンドプラットフォーム<5587>なども買われている。

■西武ホールディングス <9024>  1,445.5円  +20 円 (+1.4%)  11:30現在

西武ホールディングス<9024>が4日ぶりに反発している。28日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を4620億円から4630億円(前期比8.1%増)へ、営業利益を360億円から410億円(同85.1%増)へ、純利益を240億円から340億円(同40.1%減)へ上方修正したことが好感されている。足もとでホテル・レジャー事業における海外ホテル業などが想定を上回る回復を見せていることや、不動産事業で造園工事の進捗が想定を上回っていること、更に商業施設の売り上げが好調に推移していることが寄与する。また、為替の影響や各種経費のコントロール、電気動力費や水道光熱費などの減少なども奏功する。

■バリュエンス <9270>  2,736円  +21 円 (+0.8%)  11:30現在

バリュエンスホールディングス<9270>が5日続伸している。28日の取引終了後、8~9月にかけて、インドネシアにブランド買取店「ALLU(アリュー)」4店舗をオープンしたと発表しており、好材料視されている。これにより、インドネシアでの店舗展開は合計で16店舗となるとしており、海外展開の加速が評価されている。

■メルカリ <4385>  3,237円  +24 円 (+0.8%)  11:30現在

メルカリ<4385>やニトリホールディングス<9843>が高く、レーザーテック<6920>は軟調。日経平均株価の10月2日の定期入れ替えに伴い、新規採用銘柄となる3銘柄は高安まちまち。日経平均入れ替えに伴い、この日の引けにかけリバランスの売買が発生するとみられている。ニトリHDは来年3月末と2回に分けて組み入れが行われる。なお、除外は日本板硝子<5202>、三井E&S<7003>、松井証券<8628>の3銘柄。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,337円  +39 円 (+0.6%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>が強弱観対立のなかも反発してのスタートとなった。前日の米国株市場では長期金利上昇一服を背景にハイテク株中心に買いが優勢となり、ナスダック総合株価指数は続伸した。米ハイテク株に積極投資を行っていることで、ナスダック市場の動向に影響を受けやすい同社株には追い風となっている。また、前日は同社傘下の英半導体設計大手アーム<ARM>の株価が4.7%高と3日ぶりに大きく反発しており、これもソフトバンクGの株価にプラスに働いた。アームは今月14日にナスダック市場に新規上場したが、セカンダリーでは軟調な動きを強いられていた。しかし、今週に入って下げ止まる動きをみせている。更に英フィナンシャル・タイムズが27日に報じたところによると、米オープンAIが元アップル<AAPL>幹部や孫正義ソフトバンクG会長兼社長と人工知能(AI)を使った新しい端末を開発する企業を立ち上げる協議をしていることが明らかになったと伝えており、これも株価の刺激材料となっているようだ。

■東電HD <9501>  665.9円  -24.2 円 (-3.5%)  11:30現在

東京電力ホールディングス<9501>や関西電力<9503>、中部電力<9502>など電力株が軒並み安。東証の業種別指数で「電気・ガス」は一時3%を超す下げとなり、下落率で上位に入った。中間期末特有の機関投資家によるリバランスの売買の影響が出やすい地合いのなか、電気・ガス指数はこのところ原油相場の上昇による収益懸念から下げが続いており、日足チャートで5日移動平均線と25日移動平均線のデッドクロスが警戒されていた。28日のニューヨーク市場では、WTI(ウェスト・テキサス・インターミディエート)の期近物となる11月限は急反落するなど、一時95ドル台に乗せた原油先物相場の上昇は一服した。だが、電力株に対しては寄り付き直後にまとまった売り物が出て、目先の反発機運を一段と後退させる要因となった。ニューヨークの原油先物相場の調整は、テクニカル分析面での短期的な過熱感が意識されたことが背景にあるとされている。電力株に対しては、原油相場の高止まりによるコスト増への影響も引き続き警戒されているとみられている。

■ispace <9348>  1,378円  -23 円 (-1.6%)  11:30現在

ispace<9348>は軟調。28日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想の修正を発表し、売上高の見通しを61億9600万円から30億5000万円(前期比3.1倍)に引き下げた。ミッション3の原価発生に遅れが発生。原価回収基準による会計処理に基づき、計上可能な売上高が想定を下回る見込みとなった。更に、ミッション3の打ち上げスケジュールを25年から26年に変更しており、今後の事業展開に対する投資家の慎重な見方を強めたようだ。ミッション2のスケジュールに変更はないものの、ミッション4以降の想定からスケジュールを後ろ倒しする方向で調整しているという。一方、今期の最終損益の赤字額の見通しは78億8900万円から45億400万円に縮小する。前期は113億9800万円の最終赤字だった。民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」のミッション1において、月面着陸が確認できなかったことに伴う保険金を受領しており、業績予想に反映した。

■セガサミー <6460>  2,776.5円  -44 円 (-1.6%)  11:30現在

セガサミーホールディングス<6460>が冴えない。28日の取引終了後、構造改革の実施に伴い、24年3月期に約143億円の損失を計上する見込みだと発表した。現時点で今期の業績予想に変更はないとするものの、開発中のタイトルの一部中止を含む事業環境の急速な変化を受けた対応が投資家に警戒感をもたらす格好となり、売りを促す要因となったようだ。コンシューマー分野における欧州地域の収益性悪化を受けて、新作「HYENAS」や未発表である一部のタイトルの開発を中止する。当該地域の複数のグループ会社における固定費の削減も実施。これに伴い、一時的に費用が発生する。同分野では第3四半期(10~12月)以降に主力IP(知的財産)を含む複数の新作タイトルを予定する。堅調なアミューズメント機器分野や映像・玩具分野、好調な遊技機事業などの各事業の業況を考慮し、通期の業績予想については状況を見極めた上で、必要に応じて修正するとした。

■タメニー <6181>  122円  +11 円 (+9.9%)  11:30現在

タメニー<6181>が大幅高となっている。同社は28日取引終了後、東京都の「結婚支援マッチング事業支援業務」の事業プロモーターである日本旅行(東京都中央区)から、東京都における結婚支援業務の実施事業会社として選定されたと発表。これが材料視されているようだ。東京都が実施する「結婚支援マッチング事業」は、結婚を希望する18歳以上の未婚の都民を対象とし、交流イベントの開催、人工知能(AI)によるマッチングの提供、WEBによる婚活相談の取り組みを総合的に実施し、婚活に関する不安を解消することで、結婚の気運の更なる醸成を図り、婚活に踏み出す人を増やすことを目指している。

●ストップ高銘柄

イー・ロジット <9327>  613円  +100 円 (+19.5%) ストップ高   11:30現在

など、1銘柄

●ストップ安銘柄

メドレックス <4586>  162円  -80 円 (-33.1%) ストップ安売り気配   11:30現在

など、1銘柄

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