株価指数先物【昼】 需給面への警戒から米株高の効果は限定的
日経225先物は11時30分時点、前日比40円安の3万1810円(-0.12%)前後で推移。寄り付きは3万2020円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万1990円)にサヤ寄せする形で、買いが先行した。しかし、寄り付き直後に付けた3万2030円を高値に軟化し、現物の寄り付き時点では下げに転じた。日経平均株価の定期入れ替えに伴うリバランスや年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の株式配分比率の調整に伴う需給の影響なども警戒され、終盤にかけて一時3万1730円まで売られた。
日経225先物は寄り付きをほぼ高値に軟化しており、米国市場の上昇による波及効果は限られた。もっとも、需給イベントによる影響のため、後場の終盤にかけては売り需要に対して先回りでショートを仕掛けていた向きのカバーも入りやすく、次第に底堅さが意識されてくる展開を想定しておきたい。
なお、NT倍率は先物中心限月で13.65倍に上昇した。下向きのトレンドは継続しているものの、配当志向のバリュー株物色が一巡するなか、米長期金利の低下を受けて持ち高調整に向かわせており、NTショートの巻き戻しにつながっている。なお、指数インパクトの大きい値がさハイテクが堅調な値動きを見せていることから、短期的にNTロングを入れてくる動きもありそうだ。
株探ニュース