ナイキが決算受け上昇 在庫が予想以上に減少 ひとまず安心感をもたらす=米国株個別
(NY時間09:35)
ナイキ<NKE> 97.41(+7.78 +8.68%)
ナイキ<NKE>が上昇しておりダウ平均をサポート。前日引け後に6-8月期決算(第1四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益が予想を大きく上回ったほか、粗利益率も予想を上回った。在庫が予想以上に減少したことは心強かった模様。地域別では米国での売上高は予想範囲内だったものの、中華圏は予想を下回っている。
同社はより収益性の高い新商品に向け、古い商品の整理を進めている。余分な古い商品を店頭に並べないよう値引きを行っているが、これは収益性を悪化させる。ただ、今回の予想以上の在庫減少は管理強化が功を奏している証し受け止められているようだ。
フレンドCFOは会見で「現在の小売売上高に照らせば、市場にある在庫水準には非常に満足している」と述べた。9-11月(第2四半期)については、売上高が前年比で若干増加し、粗利益率は約1%ポイント拡大すると予想している。
前日の同社株は10日ぶりに反発していたものの、それまでは警戒感が高まり売りが続いていた。その分、今回の決算はひとまず安心感をもたらしたようだ。
(6-8月・第1四半期)
・1株利益(調整後):0.94ドル(予想:0.75ドル)
・売上高:129.4億ドル(予想:129.9億ドル)
北米:54.2億ドル(予想:54.3億ドル)
EMEA:36.1億ドル(予想:34.8億ドル)
中華圏:17.4億ドル(予想:18.3億ドル)
アジア太平洋・中南米:15.7億ドル(予想:15.9億ドル)
・粗利益率(調整後):44.2%(予想:43.7%)
・在庫:87.0億ドル(予想:88.4億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美