米国債の大混乱は1年後に大きなリターンを得るチャンスを投資家に提供する可能性
本日から10月相場入りとなったが、米国債利回り上昇の流れはなお継続しており、米10年債は一時4.70%と2007年以来の高水準まで上昇している。
そのような中で、足元の米国債の大混乱は1年後に米国債から大きなリターンを得るチャンスを投資家に提供する可能性があるとの指摘が出ている。利回り約4.5%の米10年債の所有者は米経済が景気後退に陥った場合、1年後に最大20%のトータルリターンを得る可能性があるという。カギを握るのは投資家が米国債市場に安全性を求め、米国債の価格が大幅に上昇(利回り低下)することだという。
米国債利回りは長期均衡水準をすでに大きく上回っており、マクロ経済見通しが国債の支援材料となるにつれて、利回りは低下の余地があると指摘している。
基本シナリオは10年債利回りが12カ月後に3.5%まで低下した後、成長シナリオでは4.0%まで戻す。一方、景気後退シナリオではFF金利が2.75%まで低下することだという。
この場合、期間中のトータルリターンは基本シナリオで14%、景気上昇シナリオで10%、景気下降シナリオでは20%になるという。
米国債利回り(NY時間12:42)
2年債 5.115(+0.071)
10年債 4.687(+0.116)
30年債 4.800(+0.101)
期待インフレ率 2.359(+0.018)
※期待インフレ率は10年債で算出
NY株式2日(NY時間12:42)
ダウ平均 33275.71(-231.79 -0.69%)
ナスダック 13252.86(+33.54 +0.25%)
CME日経平均先物 31570(大証終比:-250 -0.79%)
USD/JPY 149.79
EUR/USD 1.0495
GBP/USD 1.2118
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美