話題株ピックアップ【夕刊】(3):三菱UFJ、SBG.、アクセスHD

注目
2023年10月3日 15時17分

■三菱UFJ <8306>  1,275円  -13 円 (-1.0%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが売り物に押され軟調な展開。欧米で長期金利の上昇が顕著となっており、国内でも10年債利回りが前日時点で0.775%まで水準が切り上がり1%台が徐々に視界に入ってきた。運用環境の改善期待から銀行株には買いが入りやすい環境にあるが、全体相場がリスクオフの地合いで目先利食い急ぎの動きがでている。直近、同社は傘下の三菱UFJ銀行が、外資系ファンドの需要に応える形で不動産向けの劣後ローンに参入すると伝わったが、これを材料視する動きはみられないようだ。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,203円  -47 円 (-0.8%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>は強弱観対立も上値の重い展開で、6200円近辺で弱含みに推移する展開。前日の米国株市場では長期金利の上昇を背景にNYダウが終始軟調な展開を示したが、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は相対的に強さを発揮し、4日続伸となった。ナスダック市場と株価連動性の高い同社株にとっては追い風となるが、一方で同市場に上場する同社傘下の英半導体設計アーム<ARM>の株価が軟調展開を続けており、9月14日に新規上場してから直近まで前日終値を上回った日はわずか2営業日しかない状況。これに連動するようにソフトバンクGも冴えない値動きを強いられた。

■アクセスHD <7042>  1,121円  +150 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値

アクセスグループ・ホールディングス<7042>がストップ高。2日の取引終了後、プロネクサス<7893>と業務提携すると発表しており、これが好感されている。企業の人事部門やIPO準備・IR活動強化を検討する企業へのコンサルティングサポートを強化する。また、両社の経営資源を組み合わせたサービスの共同開発などを検討していく。

■リヒトラブ <7975>  999円  +33 円 (+3.4%) 一時ストップ高   本日終値

リヒトラブ<7975>がストップ高の水準となる前営業日比150円高の1116円に買われ、年初来高値を更新した。同社はファイルやクリアブックなど事務用品を手掛ける。2日の取引終了後に24年2月期の連結業績予想の修正を発表。最終損益の黒字額の見通しは2億2000万円から1億2000万円に下方修正した。前期は2400万円の最終赤字だった。原材料高と円安による輸入コスト増の影響を受けながらも、最終黒字を確保する見通しを示したことが、買い安心感をもたらしたようだ。今期の売上高の見通しは据え置いた。8月中間期の売上高は計画に対し未達となり、営業・経常・最終損益は黒字予想から一転して赤字で着地した見込みという。もっとも、新製品の積極的な投入や海外向けの売り上げ増は業績を下支えする要因となったようだ。通期の業績予想には、コスト上昇分の販売価格への転嫁による効果も織り込んでいるが、これまでの予想には至らないと判断し、利益の見通しを引き下げたとしている。

■ハンズマン <7636>  1,087円  +24 円 (+2.3%)  本日終値

ハンズマン<7636>が3日続伸。きょうの日経産業新聞で、「大阪市の南側に隣接する大阪府松原市に九州以外で初の店舗を出店する」と報じられており、好材料視されている。会社側の9月1日の発表によると、12日にグランドオープン(9日プレオープン)で売り場面積は同社最大の約1万9800平方メートル、商品数は一般的なホームセンターの約3倍となる約28万品目をそろえるとしている。

■マイクロ波化学 <9227>  1,528円  +27 円 (+1.8%)  本日終値

マイクロ波化学<9227>が6日ぶり反発。午前10時ごろ、高い透明性と導電性を両立させた透明導電フィルムを開発したと発表しており、これが買い手掛かりとなっている。今回、マイクロ波は大日本印刷<7912>と共同で、マイクロ波の照射によってナノメートルレベルを実現した銀の導電性繊維(銀ナノワイヤー)を用い、透明導電フィルムを開発した。大日印が12月に同フィルムのサンプル提供を始める。

■オートサーバー <5589>  1,819円  +27 円 (+1.5%)  本日終値

オートサーバー<5589>が3日ぶりに反発した。同社は中古車のオークション代行サービスなどを手掛け、9月26日に東証スタンダード市場と名証メイン市場に新規上場した。10月2日の取引終了後に、同社が運営する会員制中古車流通サービスプラットフォーム「ASNET」における2023年7~9月度の取引台数実績の速報を発表。7月、8月、9月そろって前年同月を上回る水準となった。ビッグモーター(東京都多摩市)の不正問題を背景とする中古車業界への信頼感の低下や、日本政府によるロシアへの輸出規制強化に伴う影響は軽微との見方を誘い、値頃感に着目した買いを集める格好となったようだ。

■セルシード <7776>  375円  +5 円 (+1.4%)  本日終値

セルシード<7776>がしっかり。2日の取引終了後、厚生労働省から医薬品、医療機器の品質や有効性、安全性の確保などに関する法律の規定に基づき、再生医療等製品製造業許可を更新したと発表した。期間満了に伴い、2028年9月まで更新したという。今後の事業展開に期待した買いを集める方向に作用したようだ。加えて、同社は第24回新株予約権(行使価額修正条項付)の月間行使状況も開示。9月に2万4919個が行使され、月末時点の未行使新株予約権数は3万6731個となった。

■グラッドキューブ <9561>  664円  +7 円 (+1.1%)  本日終値

グラッドキューブ<9561>が反発。同社は2日、スポーツデータセンター「DRAGON DATA CENTER(ドラゴン データセンター)」開設に向けたプロジェクトが発足したと発表。これが材料視されているようだ。幅広いスポーツデータを持ち、人工知能(AI)開発やデータ解析をしている自社の強みを生かし、従来のスポーツデータ供給事業とは異なる概念で、BtoBを中心とする国内外のデータを提供する予定だとしている。

●ストップ高銘柄

KTC <5966>  2,718円  +500 円 (+22.5%) ストップ高   本日終値

ケーヨー <8168>  1,121円  +150 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

デジタルプラス <3691>  784円  -150 円 (-16.1%) ストップ安   本日終値

など、1銘柄

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