話題株ピックアップ【夕刊】(1):霞ヶ関C、西部技研、クスリアオキ

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2023年10月4日 15時12分

■霞ヶ関キャピタル <3498>  7,390円  +1,000 円 (+15.7%) ストップ高   本日終値

霞ヶ関キャピタル<3498>がストップ高。3日の取引終了後、2021年10月に公表した26年8月期までの中期経営計画の修正を発表した。期間を5カ年から4カ年に短縮。26年8月期に営業利益200億円、純利益100億円にする当初の計画を1年前倒しし、25年8月期での達成を目指す。あわせて大幅な増配計画も示しており、好感されたようだ。コロナ禍を経てホテル需要が急速に回復するなか、アパートメントホテル事業はこれまでの想定を大きく超えた事業拡大を見込めるようになった。ヘルスケア関連施設開発が事業として本格的に発足したことも踏まえ、計画に織り込んだ。24年8月期は営業利益で前期比91.3%増の85億円(従来の計画は35億円)、純利益は同2.4倍の50億円(同20億円)を計画する。売上高は同60.9%増の600億円の見込みで、年間配当予想は120円(同60円増配)に設定した。26年8月期の業績目標は未定とした。23年8月期の連結決算は、売上高が前の期に比べ79.4%増の372億8200万円、最終利益が同2.0倍の20億5000万円だった。

■西部技研 <6223>  2,900円  +199 円 (+7.4%)  本日終値

西部技研<6223>が高い。3日に東証スタンダード市場に新規上場した直近IPO銘柄で、公開価格2600円を87円(3.3%)上回る2687円で初値をつけ、初日は初値を上回る2701円で取引を終えた。全般安のなか、直近IPO銘柄ならではの上値抵抗の小さい銘柄として物色されたようだ。

■クスリアオキ <3549>  9,070円  +515 円 (+6.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位

クスリのアオキホールディングス<3549>が続急伸。3日の取引終了後、11月20日を基準日として1株を3株に株式分割するほか、それに伴い期末配当予想を16円から5円50銭に修正すると発表しており、実質増額となる予定であることが好感された。同時に発表した第1四半期(5月21日~8月20日)連結決算は、売上高1074億3900万円(前年同期比17.1%増)、営業利益66億6000万円(同48.8%増)、純利益47億8900万円(同15.6%増)と大幅増益となり、これも好材料視された。既存店の改装を中心に生鮮食品などの品揃えを強化したほか、ドラッグストアを9店舗、ドラッグストア併設調剤薬局15局を新規に開設した。なお、24年5月期通期業績予想は、売上高4100億円(前期比8.2%増)、営業利益178億円(同16.4%増)、純利益130億円(同5.5%増)の従来見通しを据え置いている。

■レオパレス21 <8848>  328円  +11 円 (+3.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位

レオパレス21<8848>が反発。同社は単身者向けワンルームを主力とする賃貸住宅大手。新型コロナウイルスの影響で法人顧客を中心に抑制されていた入居需要が回復し、直近4~6月期は営業2.1倍増益と急拡大。通期でも大幅増益を見込んでいる。好業績を背景に堅調な値動きを続けるなか、きょうはみずほ証券の格上げを手掛かりに全体下げ相場のなか逆行高を演じている。

■マネックスグループ <8698>  559円  +14 円 (+2.6%)  本日終値

マネックスグループ<8698>が後場に上げ幅を拡大した。日本経済新聞電子版が4日、「NTTドコモはマネックスグループと資本業務提携する方針を固めた」と報じたことを機に、買い注文が殺到している。報道によると日本電信電話<9432>傘下のNTTドコモが500億円規模の出資をし、マネックスGと共同出資会社を設立。マネックスGが手掛ける金融サービスを自社の経済圏に取り込むとしている。

■F&LC <3563>  2,569円  +46 円 (+1.8%)  本日終値

FOOD & LIFE COMPANIES<3563>が続伸。3日の取引終了後に発表した9月度の月次情報で、国内スシローの既存店売上高が前年同月比9.9%増となり、3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。迷惑動画問題などで客数が一時落ち込んだものの、8月以降客数がプラスに転じていることが寄与。また、客単価も同9.5%増だった。

■オービック <4684>  22,795円  +350 円 (+1.6%)  本日終値

オービック<4684>は7日ぶりに反発した。4日付の日本経済新聞朝刊は「オービックの2023年4~9月期の連結営業利益は、前年同期比15%増の350億円強になったようだ」と報じた。株価は直近で調整色を強めていたとあって、押し目買いを誘う要因となったようだ。報道によると、主力の統合基幹業務システム(ERP)の販売が伸長したほか、インボイス制度への対応で、中小企業からシステム改修などの需要が増えたという。通期の業績予想は据え置く公算が大きいと伝えている。

■ウエルシア <3141>  2,554円  +34.5 円 (+1.4%)  本日終値

ウエルシアホールディングス<3141>、マツキヨココカラ&カンパニー<3088>、ツルハホールディングス<3391>、コスモス薬品<3349>、スギホールディングス<7649>などドラッグストア大手が全般相場軟調のなか逆行高となっている。クスリのアオキホールディングス<3549>が3日の取引終了後に発表した第1四半期(5月21日~8月20日)連結決算が、売上高1074億3900万円(前年同期比17.1%増)、営業利益66億6000万円(同48.8%増)と大幅増収増益となったことが刺激材料となったようだ。また、クスリアオキは11月20日を基準日として1株を3株に株式分割するとあわせて発表しており、ツルハHDやコスモス薬品は株価が1万円を超えていることもあって、株式分割への思惑も働いたようだ。

■伊勢化学工業 <4107>  8,520円  +100 円 (+1.2%)  本日終値

伊勢化学工業<4107>が堅調。岸田首相が3日、首相官邸で開いた東京GX(グリーントランスフォーメーション)ラウンドテーブルで、日本発の「ペロブスカイト型」の次世代太陽電池について、2025年に市場投入を目指す考えを表明した。主な原料となるヨウ素を生産する伊勢化に対しては、思惑的な買いを誘う格好となったようだ。全体相場が調整色を強めるなか、関連銘柄ではフジプレアム<4237>や星光PMC<4963>が底堅く、K&Oエナジーグループ<1663>は朝安後にプラスに転じる場面がある。

■花王 <4452>  5,453円  +23 円 (+0.4%)  本日終値

花王<4452>はしっかり。投資家のリスク許容度が後退する局面において、連続増配銘柄である同社の株価は75日移動平均線を下回る水準で推移しており、値頃感が意識されたようだ。また、SMBC日興証券は3日、花王の目標株価を5500円から6000円に増額修正した。成長戦略には不足感があるとする一方、不採算事業への具体的なテコ入れ策を評価した。投資評価は「2」を継続している。

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