<マ-ケット日報> 2023年10月4日

市況
2023年10月4日 16時31分

4日の市場は日経平均が大幅に5日続落。終値は前日比711円安の3万526円で5月17日以来の安値となった。前日の米国で金利の先高観が強まり株価が下落した流れを受けて開始から500円近い下げとなり、その後も安値圏で弱めに推移する展開となった。昨晩に円が1ドル=150円台を一時付ける(その後147円まで急伸)など為替が不安定なことも見送り要因に。今年3月以来の日銀のETF買い期待もあったが、実需の売りが増えてきており状況は依然不透明のままだ。

昨日の米国市場は長期金利の一段の上昇が嫌気されてダウ平均は大幅に3日続落。株価水準は約4カ月ぶりの安値となった。この日発表された8月の米雇用動態調査で労働市場の引き締まりが確認され長期金利が一時4.8%台と本年最高を更新。これを受けて株式が一斉に売られるリスクオフの展開となってしまった。FRB高官が相次ぎ高金利政策を示唆しており、金利に対する市場の警戒感が大きく膨らんでいる。ナスダック指数も5日ぶりに反落し4カ月ぶり安値となった。

さて、東京市場は日米の金利上昇という典型的な逆金融相場に陥り下げ足が加速する展開。9月に外国人が買ったバリュー株が軒並み売られるなど需給の逆回転が起きている。金利上昇が想定を超えてきていることの表れであろう。あまりの下げに今後の景況感も気になる状況となっている。日経平均は下値3万500円という心理的な節目辺りで止まったが、アク抜け感は今のところまだ見えてこない。(ストック・データバンク 編集部)

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