米雇用統計後の米国債利回りの動きに焦点
NY株式4日(NY時間13:19)
ダウ平均 33017.84(+15.46 +0.05%)
ナスダック 13185.21(+125.74 +0.96%)
CME日経平均先物 30635(大証終比:+235 +0.77%)
USD/JPY 148.93 EUR/USD 1.0509 GBP/USD 1.2146
米国債利回り(NY時間13:20)
2年債 5.054(-0.096)
10年債 4.727(-0.069)
30年債 4.863(-0.060)
期待インフレ率 2.334(-0.026)
※期待インフレ率は10年債で算出
きょうは米国債利回りの上昇が一服し、米株式市場は前日の急落を一服させ、歩調を合わせてドルも買い一服となっている。市場は金曜日の米雇用統計に焦点を合わせているようだ。一部からは、米雇用統計が予想を上回る強い伸びを示した場合、米国債利回りがさらに上昇し、そうなればドル高・株安がさらに加速するとの指摘も出ている。
ただ、その米雇用統計だが、予想は労働市場の鈍化傾向が予想されている。非農業部門雇用者数(NFP)は16.8万人増が予想されており、運輸・倉庫サービスの雇用がパンデミック前のトレンドに逆戻りしていることから、NFPを圧迫すると考えられているようだ。
ストライキの影響が気になるところではあるが、全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)のストの影響は限定的な影響しか与えず、全米自動車労組(UAW)のストは今回の集計の後に始まっており、今回の数字には影響は与えないと見られている。平均時給はこのところの労働需要の冷え込みにより前月比プラス0.3%と落ち着いた水準が見込まれている。
労働参加率はすでにパンデミック前の水準を上回っており、労働市場の急速な軟化につながるほどの急上昇はなさそうで62.8%で安定すると予想されている。労働参加率が顕著に低下しない限り、失業率は3.8%近辺で安定的に推移すると予想されている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美