5日の株式相場見通し=6日ぶり反発、米株高受け目先リバウンド局面に
5日の東京株式市場は広範囲に買い戻しが進み、日経平均株価は6日ぶり反発に転じそうだ。前日の欧州株式市場はリスク回避ムードが依然として拭えず、独DAX指数はわずかに上昇したものの総じて軟調な展開が続いた。しかし、米国株市場ではNYダウなど主要株価指数が揃って反発した。朝方取引開始前に発表されたADP全米雇用リポートが事前コンセンサスを大幅に下回り労働需給の逼迫に対する警戒感が後退、米長期金利はいったん16年ぶりの高い水準をつけた後に低下し投資家心理が改善した。また、同日発表された9月の米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数は市場予想とほぼ合致した。一方、原油価格が大幅下落、WTI原油先物価格は一気に5ドルあまり下落し1バレル=84ドル台前半まで水準を切り下げたことで、インフレに対する過度な懸念も緩和された。これを受けて、きょうの東京市場でも自律反発狙いの買いが優勢となりそうだ。日経平均は前日までの5営業日で1800円以上も値を下げており、目先値ごろ感からの押し目買いや買い戻しを誘導する公算が大きい。3万円トビ台後半で終日にわたり強調展開が見込まれるが、取引時間中は香港や台湾、韓国などアジア株市場の動向や米株価指数先物の値動きなどに左右される可能性もある。
4日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比127ドル17セント高の3万3129ドル55セントと反発。ナスダック総合株価指数は同176.544ポイント高の1万3236.010だった。
日程面では、きょうは9月の輸入車販売、9月の車名別新車販売、9月の軽自動車販売など。海外では8月の豪貿易収支、8月の米貿易収支、週間の米新規失業保険申請件数など。なお、中国市場は休場となる。