6日の株式相場見通し=一進一退か、米雇用統計発表前で様子見ムード
6日の東京株式市場は強弱観が対立するなか、日経平均株価は前日終値近辺で売り買いを交錯させ一進一退の展開か。世界株安の流れは目先いったんせき止められた状況にある。前日の欧州株市場はドイツを除き主要国の株価指数が総じて堅調だった。米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに取引前半は下値を探る展開となり、ダウは一時200ドル近く ナスダック指数も約150ポイントの下げをみせる場面があったが、取引後半に戻り足となりいずれも一時プラス圏に浮上した。大引けはいずれもマイナス圏で着地したが、わずかな下げにとどまっている。6日に発表される9月の米雇用統計を翌日に控え様子見ムードが強いものの、下値では押し目買いの動きが観測されるなど、米長期金利が上昇一服となっていることが過度な不安心理の後退につながっているようだ。東京市場では、前日に主力株をはじめ全面的に買い戻しが入り、日経平均は500円を超える上昇をみせた。米雇用統計発表を前に一段と上値を買い進む動きは想定しにくいが、欧米株の動向を受けて下値を売り込む動きも限定的で、比較的狭いゾーンでの上下動となりそうだ。
5日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比9ドル98セント安の3万3119ドル57セントと小反落。ナスダック総合株価指数は同16.176ポイント安の1万3219.834だった。
日程面では、きょうは8月の家計調査、8月の毎月勤労統計、9月上中旬の貿易統計、8月の景気動向指数(速報値)、消費活動指数など。海外ではインド中銀の政策金利発表、9月の米雇用統計、8月の米消費者信用残高など。