NY連銀調査 米消費者は今後数年間はインフレがやや上昇と予想

市況
2023年10月11日 0時30分

NY連銀が先ほど発表した9月の米消費者調査によると、米消費者は今後数年間はインフレがやや上昇すると予想しているほか、現在と将来の信用状況に対する見方も悪化した。

3年後のインフレ期待の中央値は8月の2.8%から3.0%に上昇し、約1年ぶりの高水準となった。1年後のインフレ期待は3.7%と3カ月ぶりの高水準に上昇している。5年後の見通しは低下したが、将来のインフレに対する不確実性はすべての期間で僅かに上昇した。

今後3カ月間に最低返済額の支払いが滞る確率は平均12.5%に上昇し、2020年5月以来の高水準となった。現在および将来のクレジット利用の可能性に関する消費者の認識は僅かに悪化している。

堅調な賃金の伸びと貯蓄が依然として個人消費を支えている一方で、一部の消費者は生活費を賄うためにクレジットカードに頼り、金利上昇のピンチを感じている。猶予されていた学生ローンの支払いが今月から再開されることも、家計をさらに圧迫する可能性がある。

労働市場については、回答者の意見は分かれた。来年は失業率が上昇する可能性が高いと回答する一方、失業する可能性は低く、失業しても再就職できる可能性が高いと回答している。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.