注目銘柄ダイジェスト(前場):FPパートナー、サイゼリヤ、ヘリオスなど

市況
2023年10月12日 11時41分

イオン<8267>:3095円(+100.5円)

大幅反発。前日に上半期の決算を発表、営業利益は1176億円で前年同期比22.7%増。6-8月期は662億円で同27.3%増となり、市場コンセンサスの550億円程度を大幅に上回る着地。GMS、SMなどの収益改善が想定以上とみられる。据え置きの通期計画2200億円、前期比4.9%増に対する進捗率は53%に達しており、業績上振れ期待は一段と高まる状況になっているようだ。

ローツェ<6323>:10940円 カ -

ストップ高買い気配。前日に上半期の決算を発表、営業利益は99.5億円で前年同期比9.0%減となり、従来予想の107億円をやや下振れる形に。一方、経常利益は従来予想の106億円を上振れる139億円、円安に伴う為替評価益の計上が要因となるようだ。通期予想は据え置きで、営業利益は216億円、前期比18.2%減を見込んでいる。足元の株価推移からも業績への警戒感は強かったとみられ、足元の業績は想定外の底堅さと受けとめられる。

FPパートナー<7388>:4080円(+515円)

大幅反発。前日に第3四半期の決算を発表、営業利益は45.8億円で前年同期比40.2%増となり、上半期実績の同32.1%増から増益率は一段と拡大している。営業社員の増加やレベル向上の効果が継続して新規契約、新規顧客が拡大。自社集客案件など利益率の高い契約獲得が利益増に寄与しているもよう。生命保険手数料収入は6-8月期にかけて大きく拡大する形にも。なお、通期営業利益予想は55.1億円、前期比44.1%増を据え置き。

吉野家HD<9861>:3071円(+280.5円)

大幅反発。前日に上半期決算を発表、営業利益は39.9億円で前年同期比3.8倍となり、従来予想の18億円を大幅に上回る着地となっている。つれて、通期予想は46億円計画から68億円、前期比98.0%増にまで上方修正。既存店売上が想定を上回る推移となっているほか、コストコントロールなども進展のもよう。業績上振れに伴い、年間配当金も従来計画の10円から16円、前期比6円増に上方修正している。

サイゼリヤ<7581>:5530円(+700円)

ストップ高。前日に23年8月期の決算を発表、営業利益は72.2億円で前期比17倍となり、従来予想の61億円を大きく上回る着地になっている。行動制限緩和に伴う経済活動の正常化で海外中心に売上高が順調に推移のもよう。一方、24年8月期は131億円で同81.4%増と連続大幅増益見通しに。国内、海外ともに既存店は2ケタ成長を見込み、とりわけ、国内での収益改善を目指しているもよう。想定以上の収益拡大ペースがインパクトとなる。

NPC<6255>:721円 カ -

ストップ高買い気配。26年8月期の営業利益目標を19.00億円とする中期経営計画を発表している。太陽光パネルのリサイクル装置の提供、FA装置の顧客獲得などで安定的な成長を目指す。24年8月期の営業利益予想は前期比62.2%増の15.84億円。米太陽電池メーカーのほか、電子部品業界や自動車業界への売り上げを見込む。年間配当予想は7.00円で、前期(6.00円)から増配する。23年8月期は57.5%増の9.76億円で着地した。

ヘリオス<4593>:184円(+26円)

大幅に3日ぶり反発。野村証券が目標株価を1500円から300円に引き下げるとともに、投資判断を「Buy」で継続している。脳梗塞を対象とする細胞製剤「HLCM051」について「開発を継続するには更なる患者組入れを要する」として上市時期の期ズレを想定、目標株価を引き下げた。一方、脳梗塞に対する薬効などを受けて投資判断は維持した。引き下げ後の目標株価も前日終値(158円)より高いことから、買い優勢となっているようだ。

ボードルア<4413>:5340円(+200円)

大幅に反発。31日を基準日として1株につき2株の割合で分割すると発表している。株式の流動性向上と投資家層の拡大を図る。また、24年2月期第2四半期累計(23年3-8月)の営業利益は前年同期比93.3%増の6.55億円で着地した。エンタープライズ顧客の拡大と深耕、先端技術分野へ注力しながら事業を推進した結果、大幅な増益となった。通期予想は前期比30.2%増の12.70億円で据え置いた。

《ST》

提供:フィスコ

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