山大はS高、政府の花粉症対策「初期集中対応パッケージ」で思惑広がる
山大<7426>はストップ高の水準となる前営業日比300円高の1379円に買われ、年初来高値を更新した。同社は住宅資材販売と木材加工を主力事業としつつ、SDGs(持続可能な開発目標)に関する取り組みの一環として、「少花粉杉」の植樹活動にも携わっており、花粉対策関連銘柄と位置付けられている。政府は11日に首相官邸で花粉症対策に関する関係閣僚会議を開き、「初期集中対応パッケージ」を取りまとめた。今年度中に人工林伐採重点区域を設定し植え替えなどを進めつつ、スギ材需要の拡大を進めるとともに、花粉の少ない苗木の生産拡大なども図るという。国策による同社の事業へのポジティブな効果への思惑が広がり、個人投資家を中心とした短期の資金が流入したようだ。