松竹が後場に急落、台風被害やハリウッドのスト影響想定で今期は一転経常減益の見通し
松竹<9601>が後場に急落した。この日、24年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算にあわせ、通期の業績予想を見直した。経常利益の見通しをこれまでの13億8000万円から1億3000万円(前期比90.4%減)に下方修正した。増益予想から一転、大幅な経常減益の計画となり、嫌気されたようだ。
売上高の見通しは924億6000万円から877億3000万円(同12.2%増)に引き下げた。一部映画館が台風7号の浸水被害により休館を余儀なくされた。更に、ハリウッドでのストライキによる海外作品の公開延期や中止のリスクを踏まえ、下期の興行収入が低調に推移すると想定。持ち分法適用会社のBS松竹東急を巡る投資損失が増加する見込みであることなども反映した。一方、上場株式の売却による特別利益の計上により、今期の最終利益予想は10億円から18億7000万円(同65.9%減)に見直した。