ダウ平均は5日ぶりに反落 米CPI受け戻り売り強まる=米国株概況
NY株式12日(NY時間16:20)
ダウ平均 33631.14(-173.73 -0.51%)
S&P500 4349.61(-27.34 -0.62%)
ナスダック 13574.22(-85.46 -0.63%)
CME日経平均先物 32300(大証終比:-340 -1.05%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は5日ぶりに反落。取引開始前に発表になった9月の米消費者物価指数(CPI)が戻り売りを誘発。インフレ鈍化のペースが予想以上に鈍いことも示唆され、米国債利回りの上昇とともに米株式市場もネガティブな反応を示した。短期金融市場でも年内の追加利上げへの期待を再び上昇させている。
今週は、FRB高官の発言や前日のFOMC議事録を受けて市場では、FRBの利上げ終了への期待が強まっていたが、本日の米CPIはその期待に水を差したようだ。
ただ、利上げ終了への期待も根強く、ダウ平均は前日付近まで戻していたが、午後に入って再び売りに押されている。直接的な材料は見当たらないが、米30年債入札が実施され、最高落札利回りが発行日前利回り(WI)を大きく上回り、利回りが上げ幅を拡大していることがきっかけとなった模様。
短期金融市場では年内の追加利上げの確率を40%程度で見ている。11月は据え置きを有力視しているものの、12月の見方は割れている状況。今回の米CPIを受けて、FRBの高官がどのような発言をしてくるか注目される。
フォード<F>が下落。全米自動車労働組合(UAW)は前日の夕方に同社のケンタッキー州のピックアップトラック工場で組合員8700人がスト入りすることを明らかにした。
ダウ採用銘柄でドラッグストアとヘルスケアを手掛けるウォルグリーン・ブーツアライアンス<WBA>が上昇。決算は冴えない内容であったが、ウェントワース新CEOへの期待がそれ上回っているようだ。アナリストからは、「ウェントワース氏の登場が間近に迫っているいま、このガイダンスが何を意味するのか分からない」といった声も聞かれた。
植物性代替肉を手掛けるビヨンドミート<BYND>が下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価も従来の12ドルから5ドルに引き下げた。
加工食品のホーメル・フーズ<HRL>が大幅安。きょうの下げで2018年3月以来の安値水準を更新。同社は投資家説明会を開催していたが、市場には失望感が広がった模様。
半導体のブロードコム<AVGO>が上昇。同社による690億ドル規模のVMウェア<VMW>買収について、中国が承認する意向だと伝わった。
遺伝子分析などの精密医療機器を手掛けるオプジェン<OPGN>が急騰。一時3.84ドルまで上昇し、1000%を超える上昇率を記録する場面も見られた。100万ドル分の第三者割当増資に合意したと伝わった。
フォード<F> 12.00(-0.25 -2.04%)
ウォルグリーン<WBA> 24.19(+1.59 +7.04%)
ビヨンド・ミート<BYND> 8.32(-0.52 -5.88%)
ホーメル・フーズ<HRL> 32.67(-3.56 -9.83%)
ブロードコム<AVGO> 905.60(+31.04 +3.55%)
VMウェア<VMW> 178.71(+7.23 +4.22%)
オプジェン<OPGN> 0.92(+0.58 +173.81%)
アップル<AAPL> 180.71(+0.91 +0.51%)
マイクロソフト<MSFT> 331.16(-1.26 -0.38%)
アマゾン<AMZN> 132.33(+0.50 +0.38%)
アルファベットC<GOOG> 140.29(-1.41 -1.00%)
テスラ<TSLA> 258.87(-4.12 -1.57%)
メタ・プラットフォームズ<META> 324.16(-3.66 -1.12%)
AMD<AMD> 108.79(+0.48 +0.44%)
エヌビディア<NVDA> 469.45(+1.39 +0.30%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美