ファストリは大幅高で4連騰、今期最高益・増配計画がショートカバーを誘う
ファーストリテイリング<9983>は大幅高で4連騰となり、3万5000円台に乗せた。12日の取引終了後、23年8月期の連結決算発表にあわせ、24年8月期の業績予想を開示し、最終利益は前期比4.6%増の3100億円となる見通しを示した。前期に続き過去最高益となると予想。また、前期の年間配当をこれまでの予想から10円増額したうえで、今期の年間配当は前期比40円増配の330円を計画する。中国経済の停滞による業績への悪影響が懸念されていたなか、増益・増配予想を示したことがショートカバーを誘発し、株高に弾みをつけた。
今期の売上収益は同10.2%増の3兆500億円を見込む。海外ユニクロ事業で大幅な増収増益を予想するほか、国内ユニクロ事業やジーユー事業でも増収増益を計画。グローバルブランド事業は増収、黒字化を想定する。23年8月期の売上収益は前の期比20.2%増の2兆7665億5700万円、最終利益は同8.4%増の2962億2900万円だった。