英CMAがマイクロソフトのアクティビジョン買収計画を承認=米国株個別
(NY時間10:24)
アクティビジョン<ATVI> 94.42(-0.05 -0.05%)
マイクロソフト<MSFT> 331.21(+0.05 +0.01%)
英競争・市場庁(CMA)はきょう、マイクロソフト<MS>のアクティビジョン・ブリザード<ATVI>の買収計画を承認した。規制上の最後の障壁が取り除かれることになる。
CMAは声明で、「ゲームの一部権利を仏ユービーアイソフトに売却するとしたマイクロソフトの修正案は競争上の懸念を払拭した」と説明。買収後も競争力ある価格とより良いサービスを保つことができると判断した。
今回の買収計画は、各国・地域の監督当局による懸念に直面し、英CMAが当初の買収案を認めないなど数カ月間に渡り行き詰まっていた。しかし、買収阻止を求めていた米連邦取引委員会(FTC)の訴えが裁判所によって退けられると、予想外の弾みがついた。EUは今年5月に修正された買収案を承認。最後に残ったのが英国だった。
マイクロソフトは「この買収を完了させるために必要な最後の規制当局のハードルを乗り越えた。今回の買収が世界中のプレーヤーとゲーム業界に利益をもたらすと確信している」と述べた。
買収が完了すれば、マイクロソフトは「コール・オブ・デューティ(CoD)」や「キャンディー・クラッシュ」など複数の人気ゲームのフランチャイズを取得する。
なお、アクティビジョンは取引開始前にマイクロソフトとの買収完了を正式に発表した。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美