ダウ平均は横ばいでの推移が続く=米国株後半

市況
2023年10月14日 5時00分

NY株式13日(NY時間15:50)

ダウ平均   33657.77(+26.63 +0.08%)

S&P500    4318.78(-30.83 -0.71%)

ナスダック   13401.20(-173.02 -1.27%)

CME日経平均先物 31910(大証終比:-340 -1.07%)

NY時間の終盤に入ってダウ平均は横ばいで推移している。中東情勢が緊迫化しており、本日の市場はリスク回避の雰囲気が広がった。イスラエルは、ハマスが実効支配するガザへの地上侵攻に備えガザ周辺に戦車を集結させており、市民にも避難を呼びかけている。そのような中で、市場では警戒感が高まったようだ。

取引開始前に発表された決算を受けてJPモルガン<JPM>やユナイテッドヘルス<UNH>、そして、原油高に伴うシェブロン<CVX>の上げでダウ平均は横ばいに留まっているものの、IT・ハイテク株は売りを強めており、ナスダックは大幅安となっている。

ただ、前日は9月の米CPIがFRBの利上げ終了期待に水を差す結果となり、株式市場を圧迫していたが、それについては、再び追加利上げ期待を高める雰囲気には至っていないようだ。市場からは、「前日の米CPIは市場の利上げ終了期待を再調整したが、短期金融市場ではその可能性が依然として50%を下回っている」との指摘も出ている。

取引開始前にJPモルガン<JPM>やシティグループ<C>、ウェルズ・ファーゴ<WFC>の大手銀3行が決算を発表し、ポジティブな反応を見せている。純受取利息(NII)が予想を上回り、予想を上回る数字を発表していた。

来週以降に本格化する決算について市場からは楽観的な見方も出ている。「期待外れの企業も出るかもしれないが、大半の決算は投資家を上向きに驚かせると見ている。投資家は悲観的すぎる。われわれは企業は現在の事態を上手く切り抜けることができると考えている」といったコメントも出ている。IT・ハイテクと産業セクターに牽引され、株価は上昇で今年を終えると考えているようだ。

ボーイング<BA>が下落し、ダウ平均を圧迫。同社は737マックスの製造上の欠陥の修正に予想以上の時間を要しており、「金のなる木」と称されている同型機の納入がさらに遅れるとの懸念が強まっている。

ユナイテッドヘルス<UNH>は通期1株利益の見通しのレンジ下限を上方修正した。予想を下回る医療費により四半期の1株利益が予想を上回ったため、通期の1株利益予想のレンジ下限を引き上げている。

ディスカウントストアのダラー・ゼネラル<DG>が上昇。ヴァソス前CEOがトップに復帰することを発表した。

電子部品のベルデン<BDC>が大幅安。前日引け後に7-9月期(第3四半期)の暫定決算を公表し、1株利益、売上高とも予想を下回る見通しを示した。

透析装置のアウトセット・メディカル<OM>が本日も急落。きょうで3日続落となっている。同社は7-9月期(第3四半期)の暫定決算を発表し、売上高が3040万ドルと予想の3600万ドルを大きく下回った。

ハーモニー・バイオサイエンシズ<HRMY>が大幅安。希少な神経性睡眠障害である特発性過眠症の治療薬として「ピトリサント」の臨床試験を行ったが、統計学的に有意な改善は見られなかったと発表した。

洗車サービスのミスター・カー・ウォッシュ<MCW>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。目標株価は10ドルに据え置いている。前日終値の約2倍。

JPモルガン<JPM> 148.14(+2.33 +1.60%)

ウェルズ・ファーゴ<WFC> 40.93(+1.19 +2.99%)

シティグループ<C> 41.47(-0.06 -0.14%)

ユナイテッドヘルス<UNH> 538.50(+12.96 +2.47%)

ダラー・ゼネラル<DG> 110.62(+8.79 +8.63%)

アウトセット<OM> 3.36(-3.42 -50.44%)

ベルデン<BDC> 70.14(-25.13 -26.38%)

ボーイング<BA> 185.13(-6.17 -3.23%)

ハーモニー<HRMY> 19.95(-10.32 -34.08%)

ミスター・カー・ウォッシュ<MCW> 5.64(+0.32 +5.92%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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