東京株式(前引け)=大幅続落、中東の地政学リスクを嫌気
16日前引けの日経平均株価は前営業日比529円21銭安の3万1786円78銭と大幅続落。前場のプライム市場の売買高概算は6億6030万株、売買代金概算は1兆6905億円。値上がり銘柄数は225、対して値下がり銘柄数は1584、変わらずは27銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場はリスク回避ムードの強い地合いとなった。前週末の欧米株市場が総じて見送りムードとなったことを受け目先筋の売りがかさんだ。中東情勢の緊迫化を背景に原油価格の高騰などが嫌気されている。海外投資家の先物を絡めた売り圧力が顕在化するなか、市場のセンチメントが悪化しハイテク・機械セクターなどを中心に値を下げる銘柄が目立つ。日経平均は一時600円を超える下げをみせ、その後やや下げ渋ったものの、前引け時点で3万2000円を割り込んでいる。プライム市場の86%の銘柄が下落した。
個別では川崎汽船<9107>が軟調、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>なども売りに押された。ダイキン工業<6367>、三菱重工業<7011>なども安い。メルカリ<4385>が値を下げ、セブン&アイ・ホールディングス<3382>も下落した。DDグループ<3073>はストップ安ウリ気配、ベイカレント・コンサルティング<6532>も大幅安。半面、良品計画<7453>が大きく買われ、INPEX<1605>も逆行高となった。IDOM<7599>が値を飛ばし、ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>も大幅高。セラク<6199>も物色人気に。