株価指数先物【昼】 ショート優勢のなか、ボリンジャーバンドの-1σ水準を意識
日経225先物は11時30分時点、前日比460円安の3万1790円(-1.42%)前後で推移。寄り付きは3万1960円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万1885円)にさや寄せする格好から、節目の3万2000円を下回って始まった。現物の寄り付き直後に一気に3万1690円まで急落し、売り一巡後には寄り付き水準まで下げ幅を縮めるなど、荒い値動きを見せた。中盤にかけては3万1700円~3万1850円辺りでの保ち合いを見せていたが、終盤にかけてレンジを下放れ、一時3万1650円まで売られた。
日経225先物は、中盤までは強弱感が対立する格好から荒い値動きとなったが、終盤にかけてはショート優勢のなか、ボリンジャーバンドの-1σ水準が意識されてきた。イスラム組織ハマスとイスラエルの軍事衝突が激化し、中東情勢がいっそう緊迫化するとの警戒からリスクを回避する姿勢が強まっている。ただし、グローベックスの米株先物は小幅ながらプラス圏で推移しているほか、NY原油先物相場は時間外では小動きであり、短期的なトレードが中心のようだ。ショート優勢ではあるが、-1σに接近する局面では、カバーを狙った押し目狙いのスタンスに向かわせよう。
なお、NT倍率は先物中心限月で13.94倍に低下した。13.92倍で寄り付き、一時13.91倍まで低下した後は底堅さが見られている。リスク回避のなかでは、結果的に積み上がっているバリュー株のポジションを圧縮し、ショート寄りのグロース株の買い戻しといったリバランスが意識されやすく、NTショートを巻き戻す動きが継続しそうだ。
株探ニュース