17日の株式相場見通し=反発、中東リスク警戒も欧米株高受け買い戻し
17日の東京株式市場は主力株から中小型株まで広範囲に買い戻しが優勢となり、日経平均株価は反発に転じることが予想される。3万2000円大台回復を視野に入れる展開となりそうだ。前日はアジア株市場ではリスクオフ一色の展開だったが、欧州時間に流れが変わり独DAX、仏CAC40など主要国の株価指数をはじめ全面高商状となった。また、米国株市場でも7~9月期の決算発表が本格化するなか、市場コンセンサスを上回る好調な企業業績を背景に買いが集まる展開で全体指数を押し上げている。一方、中東での地政学リスクが高まるなか、米長期金利が大幅に水準を切り上げるなど株式市場にはネガティブに働く材料もあり、高値圏では利益確定売りも散見されもみ合う展開となった。東京市場では前日に日経平均が650円あまりの下落をみせており、きょうは突っ込み警戒感からの買い戻しや押し目買いでリバウンドに転じる公算が大きい。ザラ場で3万2000円台回復の可能性は高いが、その後はアジア株市場や米株価指数先物の値動きや、外国為替市場の動向などに左右されやすく、買い一巡後の動きが注目される。
16日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比314ドル25セント高の3万3984ドル54セントと続伸。ナスダック総合株価指数は同160.750ポイント高の1万3567.984だった。
日程面では、きょうは20年物国債の入札、8月の第3次産業活動指数など。海外では豪中銀理事会の議事要旨開示(10月開催分)、9月の英失業率、10月の欧州経済研究センター(ZEW)の独景気予測調査、8月の米企業在庫、9月の米小売売上高、9月の米鉱工業生産指数・設備稼働率、10月の全米住宅建設業協会(NAHB)住宅市場指数など。