ロッキードが決算 F-35の納入遅延に直面 ただ、株価は上昇に転じる=米国株個別
(NY時間09:53)
ロッキード<LMT> 448.51(+8.10 +1.84%)
ロッキード・マーチン<LMT>が取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。通期ガイダンスも公表し、これまでのガイダンスを維持し、1株利益の見通しは予想を上回った。航空・戦闘機部門の売上高が5%の減収となり、予想も下回ったことが嫌気されている模様。
F-35ジェット機の需要は高まっているものの納入遅延に直面していると述べた。増産に伴う品質問題が発生しているほか、部品不足が引き続き生産の非効率化を引き起こしているとの指摘も出ており、予想以上の減収となったとしている。同戦闘機を動かすソフトウェアが承認されるまで納入の遅れに直面するという。
アナリストからも冴えないコメントが出て売り先行で始まったものの、直ぐに切り返している。
(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):6.77ドル(予想:6.67ドル)
・売上高:168.8億ドル(予想:167.6億ドル)
ミサイル・火器管制:29.4億ドル(予想:28.9億ドル)
航空・戦闘機:67.2億ドル(予想:68.2億ドル)
ロータリーおよびミッション:41.2億ドル(予想:39.6億ドル)
宇宙:31.0億ドル(予想:30.5億ドル)
・受注残:1560億ドル
・FCF:25.3億ドル(予想:19.3億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):27.00~27.20ドルを維持(予想:27.15ドル)
・売上高:662.5~667.5億ドルを維持(予想:666.4億ドル)
・FCF:62億ドル以上(予想:62.2億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美