NY株式:NYダウは13ドル高、追加利上げ観測が再燃
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は13.11ドル高の33,997.65ドル、ナスダックは34.24ポイント安の13,533.75で取引を終了した。
9月小売売上高の伸びが予想を大幅に上回り強い消費が確認され、利上げ長期化懸念に寄り付き後、下落。その後、他の予想を上回る指標を受け、強い成長期待を受けた買いに転じた。ただ、2年債利回りが16年ぶり高水準になるなど長期金利の上昇に連れ売りが再開。終盤にかけて、ダウはかろうじてプラスを回復も、ナスダックは下げを消せず、まちまちで終了した。セクター別では銀行やエネルギーが上昇した一方で、半導体・同製造装置が下落。
ホテルチェーンを運営するウィンダムホテル&リゾーツ(WH)はホテル施設のフランチャイズ企業、チョイスホテルズインターナショナル(CHH)が同社に対し提示した約98億ドル規模の買収案を拒否したことを明らかにし、買われた。チョイスホテルズインターナショナル(CHH)は下落。地銀のUSバンコープ(USB)は届け出の中で、FRBによる同行に対する規制が一部緩和されたことが明らかになり、急伸した。ディスカウント小売りのダラーツリー(DLTR)はアナリストが強い業績の伸びを期待して投資判断を引上げ、上昇。
ザ・ノース・フェイスやティンバーランドなどを運営するアパレル会社のVF(VFC)は物言う投資家が同社の株式保有を増やしたことが明らかになり上昇した。銀行のバンク・オブ・アメリカ(BAC)は四半期決算でトレーディング収入と純金利収入が予想を上回り上昇。一方で、金融のゴールドマン・サックス(GS)は四半期決算でトレーディングは堅調だったが不動産投資損失が利益を圧迫、売られた。また、半導体のエヌビディア(NVDA)は政府が同社の中国向けに設計した半導体販売を規制する方針を示し、大幅安。
航空会社のユナイテッド(UAL)は取り引き終了後に決算を発表。調整後の1株利益が予想を上回ったが、見通しが嫌気され、時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》