話題株ピックアップ【夕刊】(2):HyAS&C、アディッシュ、Tワークス

注目
2023年10月18日 15時16分

■ソフトウェア・サービス <3733>  8,840円  -870 円 (-9.0%)  本日終値

ソフトウェア・サービス<3733>が急反落。同社は17日取引終了後、9月度の月次売上高が前年同月比17.5%減の24億3000万円になったと発表。7カ月ぶりに前年実績を下回ったことがネガティブ視されたようだ。なお、受注高は同53.5%減の9億700万円、受注残高は同40.0%増の116億1000万円となっている。

■丸一鋼管 <5463>  3,727円  -60 円 (-1.6%)  本日終値

丸一鋼管<5463>が3日ぶりに反落した。17日の取引終了後、2031年3月期までの長期ビジョンを発表した。財務目標として最終年度の31年3月期に売上高を4000億円(24年3月期予想は2735億円)、営業利益を500億円(同305億円)、ROE(自己資本利益率)を10%(同7%)に引き上げる方針を示した、更に、連結配当性向に関しては50%(同38.9%)を目標とする。半導体製造工場の高品位ガス配管需要や、水素・アンモニアなど新エネルギー分野におけるステンレス鋼管需要などを取り込み、成長につなげる計画。ただ利益の成長率や株主還元方針に関して、サプライズ感は乏しいとの受け止めもあって、いったん利益を確定する目的の売りに押される格好となった。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,450円  -94 円 (-1.4%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>が冴えない。日本経済新聞電子版が17日夜、「旧東芝メモリのキオクシアホールディングスと米ウエスタンデジタル(WD)の半導体部門との統合交渉について、キオクシアに間接出資する韓国のSKハイニックスが難色を示している」と報じた。そのうえで「SKは統合交渉が不調に終わった場合に備え、ソフトバンクグループ(SBG)に対し連携を打診した」と伝えている。ただ、現時点でソフトバンクGはWDとキオクシアとの統合交渉には関与していない、などとしており、情勢は流動的との受け止めから報道への反応は限定的となったようだ。一方で、米国市場で長期金利に再び上昇圧力が掛かり、4.8%台に乗せた。日本の長期金利も18日に一時0.815%に上昇するなど、企業の借り入れコストへの影響が懸念されるなか、この日はソフトバンクG株をはじめとするグロース株から銀行株などバリュー株への資金シフトが鮮明となっており、同社株に下押し圧力が掛かったとみられている。

■武田薬品工業 <4502>  4,413円  -61 円 (-1.4%)  本日終値

武田薬品工業<4502>が4日続落した。18日、クローン病に伴う複雑痔瘻の治療に向けた「アロフィセル」の治験に関し、主要評価項目である24週後の複合寛解率を達成しなかったと発表した。今後、無形資産の減損損失を含め、23年度第2四半期(7~9月)における業績影響について精査していくとしており、失望売りを促したようだ。なお同社はあわせてシャイアーが2014年10月にAbbVie社から受領した買収違約金の取り扱いに関し、アイルランド歳入庁と和解する契約を締結したと発表。武田は約630億円の税金費用を減額する。同社のコア業績に対する影響はないとしている。

■ローム <6963>  2,822円  -31.5 円 (-1.1%)  本日終値

ローム<6963>が軟調。SBI証券は17日、ロームの目標株価(株式分割後ベース)を3925円から3800円に引き下げた。産機や民生、コンピューター&ストレージの売上高が会社計画比で下振れすると予想。円安の影響があっても需要回復の遅れが響き、営業利益についても若干の未達となると想定する。SBI証券はロームの24年3月期営業利益予想をこれまでの803億6300万円から745億6300万円に減額修正したが、投資判断は「買い」を継続。東芝<6502>との協業に関するニュースフローも注目されるとしている。

■三菱地所 <8802>  1,966円  -20 円 (-1.0%)  本日終値

三菱地所<8802>、住友不動産<8830>など不動産株が軟調推移。この日、不動産経済研究所が発表した9月の首都圏の新築分譲マンション市場動向によると、発売戸数は前年同月比4.1%増の2120戸となった。3カ月連続の増加となったものの、東京23区の発売戸数は同0.1%減の831戸にとどまった。更に、首都圏での初月契約率は同6.1ポイント上昇の67.7%となったものの、2カ月連続で70%を下回る状況。今後のマンション販売動向に対する慎重な見方が広がり、不動産株の重荷となったようだ。三井不動産<8801>、野村不動産ホールディングス<3231>も安い。

■HyAS&C <6192>  105円  +30 円 (+40.0%) ストップ高   本日終値

ハイアス・アンド・カンパニー<6192>が急速人気化。中小工務店など住宅関連分野に特化したコンサルティング会社で、建築施工ノウハウや経営支援ソフトの提供なども行う。17日取引終了後、スポーツ型アミューズメントパーク「ニンジャ☆パーク」を運営するゴールドエッグス(東京都港区)の全株式を取得し、子会社化することを発表した。同時にスポーツ型アミューズメントパーク施設及びスポーツスクールの運営を新規事業として手掛けることを発表しており、これによる業容拡大に対する期待感から短期資金が集中した。株価が前日時点で100円未満と超低位に位置しており、ここ相次いで人気化する低位株物色の波に乗る形となった。

■アディッシュ <7093>  1,379円  +300 円 (+27.8%) ストップ高   本日終値

アディッシュ<7093>はストップ高。岸田首相が20日に召集される臨時国会の所信表明演説で、一般ドライバーが有料で乗客を運ぶ「ライドシェア」の解禁に向けて検討する考えを表明すると複数のメディアが報じている。アディッシュは傘下のアディッシュプラスで長距離ライドシェアサービス「notteco(のってこ!)」を運営しており、報道を受けて思惑的な買いが向かっているようだ。

■トレードワークス <3997>  1,012円  +150 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値

17日に発表した「KeyHolderと業務提携」が買い材料。

KeyHolder <4712> 、BEAMINGと新たなファン組成に向けた「ファンダム」の立ち上げで業務提携。

■MICS化学 <7899>  444円  +45 円 (+11.3%)  本日終値

MICS化学<7899>は急伸。17日の取引終了後、中本パックス<7811>との株式交換契約の締結を発表した。MICS化学1株に対し、中本パックス0.28株を割り当て交付する。これに基づく理論株価にMICS化学株はサヤ寄せする形となった。臨時株主総会での決議を経て、2024年2月1日を効力発生日として株式交換を実施する。中本パックスはMICS化学を完全子会社化する予定で、販売・仕入れ・製造などで相乗効果の発揮を見込む。取引の一環として、盛田エンタプライズが所有するMICS化学株(260万8000株)の取得を目的に、中本パックスは1株350円で株式公開買い付け(TOB)を実施する。買い付け価格は前日終値(399円)を下回るディスカウントTOBとなる。MICS化学は今回の取引に賛同の意見を表明した。

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