P&Gが決算受け上昇 販売数量の減少を値上げが相殺=米国株個別

材料
2023年10月18日 22時58分

(NY時間09:48)

P&G<PG> 150.99(+4.73 +3.23%)

P&G<PG>が上昇。取引開始前に7-9月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。既存事業売上高の伸びも予想を上回っている。通期のガイダンスでは1株利益および既存事業売上高の伸びの見通しを据え置いている。販売数量は減少したものの、値上げが事業を強化し、予想を上回る売上高と利益を計上した。

モーラーCEOは声明で「われわれは今年度の既存事業売上高と1株利益のガイダンスの上方修正に向けて順調に進んでいる」と述べた。

今回の決算は、インフレと景気の先行き不透明感が続く中で、消費者の消費意欲を裏付けるものであった。製品価格の7%の値上げが売上高を押し上げ、出荷数量の1%減を相殺した。

シュルテンCFOはインタビューで、「消費者は引き続きわれわれのブランドを選好しており、米国での数量シェアも伸びている」と語った。同CFOはまた、「引き続き労働インフレを見ている。市場での競争力を確保するためには賃上げが必要であり、われわれはそれを実行している」とも述べた。

(7-9月・第1四半期)

・1株利益:1.83ドル(予想:1.72ドル)

・売上高:218.7億ドル(予想:216.2億ドル)

・既存事業売上高:7.0%増(予想:5.8%増)

ビューティー:+5.0%(予想:+6.5%)

グルーミング:+9.0%(予想:+6.9%)

ヘルスケア:+10.0%(予想:+4.9%)

ファブリック&ホームケア:+9.0%(予想:+6.4%)

ベビー・女性・ファミリーケア:+7.0%(予想:+6.6%)

・粗利益率:52.0%(予想:49.3%)

・既存事業販売数量:-1.0%(予想:-0.4%)

・FCF(調整後):44.0億ドル(予想:33.3億ドル)

(通期見通し)

・1株利益:6.25~6.43ドルを維持

・既存事業売上高:4~5%増(予想:5%増)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.