JALやANAHDが軟調、インバウンド回復基調も原油相場上昇などの影響を懸念
日本航空<9201>やANAホールディングス<9202>が軟調。9月の訪日外国人客数の回復基調が確認されるなかにあっても、積極的に買い向かう姿勢は限られている。米国時間17日には、米ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングス<UAL>が23年7~9月期(第3四半期)の決算発表とともに、第4四半期(10~12月)の業績見通しを示した。イスラエルのテルアビブ便の運航停止が続いた場合の利益の見通しは市場予想を下回る水準となっており、18日の米国市場で同社株は大幅安となっている。空運株を巡っては、中東情勢の緊迫化による原油相場の上昇による影響とともに、地政学リスクの高まりによるビジネス往来需要の停滞リスクなども警戒されており、機関投資家による売り圧力が強まっているようだ。