VMウェアが下落 ブロードコムによる買収提案を中国が承認を保留する可能性が伝わる=米国株個別
(NY時間10:15)
VMウェア<VMW> 155.27(-10.98 -6.60%)
ブロードコム<AVGO> 877.71(-9.33 -1.05%)
クラウドのVMウェア<VMW>が下落。同社はブロードコム<AVGO>による610億ドル規模の買収で合意しているが、中国当局が買収の承認を保留する可能性があると報じられた。英FT紙が関係者の話として報じた。中国の国家市場監督管理総局はこの買収を承認しておらず、特に最近の米国からの制裁強化を考えると、行動を遅らせる可能性が高いと報じた。先週は別の報道で、中国が承認する意向とも伝わっていた。
中国はここ数年、半導体など多くの製品の世界最大の買い手であることから必要とされる承認の足を引っ張り、いくつかの大型M&Aを台無しにしてきた。直近では、インテル<INTC>がタワーセミコンダクター<TSEM>を54億ドルで買収しようとしたが、承認が間に合わなかったため取り下げた。
米中間の緊張の高まりにより、両国の規制当局の承認が必要な取引が成就することがますます難しくなっている。2018年には、クアルコム<QCOM>がNXPセミコンダクターズ<NXPI>に対する440億ドル規模の買収提案を中国での審査が長引いたために破棄している。
【企業概要】
米国内外の企業向けに、クラウドソリューションを提供する。企業のデータセンター等のクラウドプラットフォームの構築、ネットワークセキュリティ、その他のサービスを提供する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美