第一三共が急騰、米メルクとがん治療薬の開発・販売で提携し最大220億ドル受領へ
第一三共<4568>が急騰している。20日、がん領域での新薬3製品に関し、米メルク<MRK>と全世界での開発及び商業化契約を締結したと発表した。40億ドルの契約一時金と15億ドルの後払い一時金、最大165億ドルの販売マイルストンをあわせ、最大220億ドル(約3兆3000億円)を受け取る。市場はポジティブ・サプライズと受け止め、投資家からの買い注文が殺到した。
メルクと契約を結んだ製品は、米国で23年度下期に承認申請を予定する非小細胞肺がんを対象とした「パトリツマブ デルクステカン」と、進展型小細胞肺がんを対象に第2相臨床試験を実施中の「DS-7300」、卵巣がんなどを対象に第1相臨床試験を実施中の「DS-6000」。24年3月期の連結業績への影響は、適切な時期に開示するとした。