話題株ピックアップ【夕刊】(3):ケイファーマ、昭文社HD、VIX短先物

注目
2023年10月20日 15時20分

■ケイファーマ <4896>  864円  +104 円 (+13.7%) 一時ストップ高   本日終値

ケイファーマ<4896>が大幅反発。17日に東証グロース市場に新規上場した直近IPO企業で、公開価格950円を75円(7.9%)下回る875円で初値をつけた。その後、980円に値上がりした後は利益確定売りで続落していたが、19日には758円まで下落し、初値からの下落率が13%強となったことから下げ過ぎ感から買い戻しの動きが強まっているようだ。

■昭文社ホールディングス <9475>  346円  +24 円 (+7.5%)  本日終値

昭文社ホールディングス<9475>が後場急伸。午後2時ごろ、24年3月期業績予想の修正を発表。純利益を2000万円から15億8000万円(前期3000万円)へ大幅に上方修正しており、これを好感した買いが入った。固定資産の譲渡に伴い、特別利益15億6300万円を計上する予定となったため。今期の売上高や営業利益見通しに変更はない。

■フュートレック <2468>  252円  +13 円 (+5.4%)  本日終値

フュートレック<2468>に買いが先行。同社は19日、振動試験装置メーカーのエミック(東京都品川区)が提供する振動試験装置の正常性モニタリングに、自社の「音のAI検査 SDK for Windows」を活用した取り組みを開始することで合意したと発表。これが材料視されたようだ。同社の「音のAI検査」は、独自の音響処理と人工知能(AI)技術によって、機械製品や生産設備の稼働音や振動を分析し、正常状態との違いを数値によって見える化する技術で、「音のAI検査 SDK for Windows」は、「音のAI検査」の効果を容易に確認できるよう作られた開発用キット。今回の取り組みでは、エミックの振動試験装置に取り付けた加速度ピックアップの振動データを、このSDKを用いたWindowsアプリケーションに取り込み、AIモデルを生成して異常スコアの計算を行うという。

■VIX短先物 <1552>  782円  +37 円 (+5.0%)  本日終値

国際のETF VIX短期先物指数<1552>が3日続伸。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時に上昇する特性を持つ。19日の米VIX指数は前日に比べ2.18(11.34%)ポイント高の21.40に上昇した。警戒ラインとされる20を終値ベースで5月下旬以来、約5カ月ぶりに上回った。同日の米株式市場で、NYダウは250ドル安と続落。米長期金利上昇が嫌気されたほか、中東情勢の緊迫化で原油高が続いていることが警戒された。こうしたなか、VIX短先物は上昇している。

■マイネット <3928>  331円  +11 円 (+3.4%)  本日終値

マイネット<3928>が反発。19日の取引終了後、コンサルティング業務などを行うDigon(東京都港区、以下ディゴン)の株式の一部を取得し、子会社化したと発表しており、好材料視された。議決権所有割合で70%を取得する。取得価額は非開示。ディゴンはゲーム業界外のクライアントに対してコンサルティング事業を展開しており、今回の子会社化によりグループに異業種向けのコンサルティング事業が加わることになり、営業力の拡充を図るのが狙い。また、ソフトウェア企画・開発力を中期的に活用していくことで、部分受託事業の更なる成長を図るとしている。なお、同件が23年12月期業績に与える影響は精査中としている。

■ジェイ・イー・ティ <6228>  3,675円  +115 円 (+3.2%)  本日終値

ジェイ・イー・ティ<6228>がしっかり。19日の取引終了後、米テキサス州に新たに子会社を設立すると発表しており、海外事業の強化につながるとの期待感から買われたようだ。子会社JETアメリカは11月に設立を予定。半導体産業への多額の設備投資が計画されている米国において、新たな営業拠点として米半導体製造装置市場への参入を目指すという。なお、23年12月期業績への影響は軽微としている。

■リソルホールディングス <5261>  4,980円  +150 円 (+3.1%)  本日終値

リソルホールディングス<5261>が大幅反発。19日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を235億円から245億円(前期比11.1%増)へ、営業利益を14億円から18億5000万円(同5.7倍)へ、純利益を8億円から13億円(同80.1%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を50円から80円(前期50円)へ引き上げたことが好感された。ホテル運営事業でインバウンド需要が大幅に回復したほか、国内市場についても行動制限の緩和に伴い観光需要が高まり、宿泊人数や客室単価が計画を上回る見込みであることが要因としている。また、ゴルフ運営事業で新規に4ゴルフ場が加わったことも寄与した。

■ユニリタ <3800>  1,875円  +49 円 (+2.7%)  本日終値

ユニリタ<3800>が高い。19日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が従来予想の58億円から59億3000万円(前年同期比9.0%増)へ、営業利益が3億4000万円から5億円(同48.8%増)へ、純利益が3億1000万円から4億1000万円(同27.7%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。産業界のDX推進への取り組みや旺盛なIT投資意欲を背景に、主要顧客層におけるIT投資の拡大傾向が継続し、好調な受注環境であったことが要因としている。

■ヤマタネ <9305>  2,145円  +48 円 (+2.3%)  本日終値

ヤマタネ<9305>は後場に買われ、年初来高値を更新した。20日、取得総数10万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.97%)、取得総額2億5000万円を上限とする自社株買いの実施を発表し、材料視されたようだ。取得期間は11月6日から12月29日とする。

■コラントッテ <7792>  930円  +14 円 (+1.5%)  本日終値

コラントッテ<7792>は小動き。午前10時ごろ、ミズノ<8022>とケアサポート商品を共同開発したと発表した。ミズノ独自の素材・設計にコラントッテの磁気技術を搭載したという。20日からミズノ公式オンライン、Amazon、全国のミズノ直営店で販売する。

●ストップ高銘柄

ANAP <3189>  356円  +80 円 (+29.0%) ストップ高   本日終値

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

アジャイル <6573>  760円  -150 円 (-16.5%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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