アメックスが好決算も下落 決済ネットワークでの総支出が10四半期で最も低い伸び=米国株個別
(NY時間10:36)
アメックス<AXP> 143.79(-5.83 -3.90%)
アメリカン・エキスプレス<AXP>が下落しており、ダウ平均を圧迫。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、経常収益は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。経常収益、1株利益とも過去最高となっている。カード会員の旅行と娯楽への支出が39%増加し、全体の支出が16%増加した。
年会費の高いプレミアムカードで新規顧客の獲得が引き続き好調だったほか、カードの年会費の引き上げも寄与した。7-9月の新規入会分のうち70%余りが年会費の必要なカードだった。スクエリCEOは声明で「プレミアム商品への需要は引き続き高い」と説明。
ただ、株価は冴えない反応を示している。決済ネットワークでの総支出額は7%増の4202億ドルと予想を下回り、ここ10四半期で最も低い伸びとなった。第3四半期はまだ出ていないが、この先の個人消費への懸念は根強い。
(7-9月・第3四半期)
・1株利益:3.30ドル(予想:2.95ドル)
・経常収益:153.8億ドル(予想:153.3億ドル)
・総取扱高:4202億ドル(予想:4248億ドル)
・総費用:110.5億ドル(予想:113.5億ドル)
・貸倒引当金:12.3億ドル(予想:11.8億ドル)
・カード獲得費用:37.9億ドル(予想:40.0億ドル)
(通期見通し)
・1株利益:11.00~11.40ドルを維持
・経常収益:15~17%増を維持
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美