明日注目すべき【好決算】銘柄 高千穂交易、東京製鉄、新光電工 (20日大引け後 発表分)

注目
2023年10月22日 11時00分

10月20日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

高千穂交易 <2676> [東証P]  ★上期経常を一転17%増益に上方修正・最高益更新へ

◆24年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の7億円→10.5億円に50.0%上方修正。従来の21.7%減益予想から一転して17.4%増益を見込み、2期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなった。半導体・電子部品の受注残の取り込みや新規代理店契約の効果でデバイス部門が好調に推移するなか、円安進行で為替差益が発生したことが利益を押し上げた。

プリマ <2281> [東証P]  ★上期経常を一転27%増益に上方修正

◆24年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の58億円→74億円に27.6%上方修正。従来の0.5%減益予想から一転して26.9%増益見通しとなった。原材料コスト上昇などの影響を値上げで十分にカバーできず、ハムソーセージ・加工食品の売上高は計画を下回ったものの、ベンダー事業が好調に推移したことで利益は上振れした。

東京製鉄 <5423> [東証P]  ★今期経常を4%上方修正、配当増額と自社株買いも発表

◆24年3月期の経常利益(非連結)の同利益を従来予想の360億円→375億円に4.2%上方修正。減益率が8.3%減→4.5%減に縮小する見通しとなった。主原料である鉄スクラップやエネルギーコストの購入単価が想定を下回り、上期業績が上振れ着地したことを反映した。

業績好調に伴い、年間配当を従来計画の40円→50円(前期は40円)に増額修正した。

併せて、発行済み株式数の1.02%にあたる113万株または18億円を上限に自社株買いを実施すると発表。

新光電工 <6967> [東証P]  ★上期経常を75%上方修正

◆24年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の80億円→140億円に75.0%上方修正。減益率が85.4%減→74.4%減に縮小する見通しとなった。パソコン、サーバー向けのフリップチップタイプパッケージや半導体製造装置向けのセラミック静電チャックの受注が低調だったものの、想定以上に円安が進んだことなどで利益は上振れした。

三信電気 <8150> [東証P]  ★上期経常を43%上方修正

◆24年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の12.6億円→18億円に42.9%上方修正。減益率が57.1%減→38.7%減に縮小する見通しとなった。半導体の販売が想定以上に好調に推移したほか、円安も追い風となり、デバイス事業の業績が計画を上回ったことが要因。ソリューション事業も底堅い推移となった。

ジェコス <9991> [東証P]  ★上期経常を42%上方修正、通期も増額、配当も2円増額

◆24年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の20億円→28.4億円に42.3%上方修正。重仮設事業で物件の着工が順調に進み、販売と工事売上が増加したことが寄与。建設機械事業における積極的な保有資産の入れ替えに伴う資産売却の増加や売却価格の上昇なども上振れに貢献した。

併せて、通期の同利益も従来予想の50億円→57億円に14.0%上方修正。増益率が2.0%増→16.3%増に拡大する見通しとなった。

業績上振れに伴い、上期配当を従来計画の15円→17円(前年同期は15円)に増額し、年間配当は37円になる。

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