23日の株式相場見通し=続落、欧米株全面安でリスクオフの地合い続く
23日の東京株式市場は前週後半のリスク回避の地合いが継続し、日経平均株価は3日続落となりそうだ。フシ目の3万1000円近辺での攻防が予想される。前週末の欧州株式市場が独DAXや仏CAC40など主要国をはじめ全面安商状となったほか、米国株市場でもNYダウが3日続落、ナスダック総合株価指数は4日続落と下値模索の展開を余儀なくされている。米長期金利が足もとで上昇一服となっているものの高止まりするなかで、中東での地政学リスクがマーケット心理を冷やしている。FRB高官による相次ぐタカ派発言なども買い手控えムードを助長した。東京株式市場でも欧米株安を受け、上値の重い展開が続きそうだ。日経平均株価は直近2営業日で780円あまりの下落を示しており目先値ごろ感からの押し目買いも想定されるが、世界同時株安局面で積極的に買い向かう動きは見込みにくい。取引時間中は売り一巡後も不安定な値動きで、アジア株市場や米株価指数先物などの値動き、外国為替市場などの動向に左右されそうだ。
20日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比286ドル89セント安の3万3127ドル28セントと3日続落。ナスダック総合株価指数は同202.368ポイント安の1万2983.807だった。
日程面では、きょうは10月の主要銀行貸出動向アンケート調査など。なお、海外ではニュージーランド、香港、タイの各市場が休場となる。